堀井新太主演ドラマ「3人のパパ」(TBSほか)が放送中。本作は今を生きる“ゆとり・さとり世代”と呼ばれる男たちが、過去の無責任な行動が原因で赤ちゃんを育てることになり、困難にぶつかりながらも目の前の命と向き合い、共に成長する姿を描くハートフルコメディー。
ドラマの魅力に迫る短期連載企画“3パパだより”の8回目では、クールでマイペースな男・岡山朔(はじめ)役の三津谷亮を直撃! 連続ドラマへのレギュラー出演が初めてという三津谷に、役作りに対する思いや、今後の見どころについて語ってもらった。
――三津谷さんが演じる“岡山朔”の人物像を教えてください。
1話から3話までの朔は、周りにあまり深入りせずに自分の好きなモノだけをやってきて、周りの世界に自分から飛び込んだり、自分の世界に周りの人が飛び込んでくるのが好きではない、内にこもっているような人物でした。
でも、小さい命である晴大と1年一緒に過ごして、関わらなければいけないことが増えて、少しずつ社交的になっています。
――朔は三津谷さんと逆のタイプのように感じるのですが、演じる上で似ているなと思うところや、やっぱり違うなと感じるところはありますか?
似ているところは…自分で言うのもなんですが、繊細なところですかね(笑)。まぁ、それは冗談…として(笑)、本当に僕と朔は似てなくて、たっくん(拓人=堀井)とか恭平(山田裕貴)と一緒にふざけたくなっちゃうんですよね。
僕はもっとオープンに「笑ってください!」っていう押し売りのような性格なんですけど(笑)、朔は違うので、「朔だったらどうふざけずに面白くできるか」っていうのを毎回考えていて、7話は特にそれを意識した回になりました。
今まで自分が生きてきた中で歩んでこなかった、引き出しになかった部分なので、どう“三津谷亮”を出さずに朔ちゃんとして成立させるか、毎回悩んでいて…撮影中、ついつい楽しくやっちゃうと監督に「それ朔じゃない(笑)」とか、裕貴と新太も「それみっちゃんじゃん!」って言ってくれたりして…そこは気を付けて演じました。
――特に大変だと感じた部分はなんですか?
感情を抑えるのが大変でしたね。朔という役は喜怒哀楽をすぐに出さないし、本当に何を考えてるのか分からないタイプなんですけど、“三津谷亮”自身は、手に取るように感情が分かるタイプなので、今まで泣きたいときは泣いてきたし、笑いたいときは笑ってきた人生だったので、朔を演じるのは本当に新しい試みだったなと思います。
拓人をはじめ、熱いキャラクターの人が多いので、唯一冷めている視点というか、冷静な人物がいないと、逆に見てる方を冷めさせてしまうかもしれないのかなと思うので、朔はその部分でとても重要だなと思って、そこを意識してました。
感情を爆発させるだけじゃなくて、抑えるということも必要なんだなと毎回思うし反省しながら、時間をかけて待ってくれるという環境に甘えずに自分で発信だったり、そういう時間を大事にしながら演じられるようにしたいなと思いました。
――作中では晴大を通して成長していく3人のパパが描かれていますが、作品を通して、成長したなと思うことはありますか?
逆に、成長するために必要な課題が見つかった現場だったんじゃないかと思います。
成長って自分では分からなくて、今までもそうだったんですけど「成長したよね!」って言われて「そうなんだ!」って思うことが多くて、成長って周りが決めることだなって思うんですよね。
自分はとにかく足りないことだったり必要なことを勉強したり習得したりして、前に進んでいかないといけないと思うんですけど、この現場では課題がすごく見つかったなと思います。
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