橋本愛×蒔田彩珠が明かす、人生の分岐点「この仕事を長く続けるビジョンがなかったとき、辞めようかと悩んだ」

蒔田彩珠×橋本愛 撮影=大石隼土/スタイリスト=檜垣健太郎(tsujimanagement)(蒔田)/ヘア&メーク=石川ひろ子(eek)(橋本)、山口恵理子(蒔田)/衣装協力=ワイエムウォルツ(蒔田)

独立した作品だが、両作品を見ると交差した世界が見えてくるアニメ映画「僕が愛したすべての君へ」(“僕愛”)、「君を愛したひとりの僕へ」(“君愛”)が、現在公開中だ。並行世界を行き来できる一人の少年・暦(声:宮沢氷魚)が、それぞれの世界で別の少女と恋に落ちる。2人のヒロインの声を担当するのは、橋本愛蒔田彩珠。“僕愛”のヒロイン・瀧川和音を橋本、“君愛”のヒロイン・佐藤栞を蒔田がそれぞれ演じている。そんな2人にアフレコ秘話を語ってもらった。

蒔田「まず作品の構造に驚いた」

「僕が愛したすべての君へ」ビジュアル (C)2022 「僕愛」「君愛」製作委員会


――本作の映像を見たときの率直な感想を教えてください。

蒔田:まず作品の構造に驚きました。どちらから見ても楽しめて、両方を見たらまた違った世界が見えてくる…。感想が変わるすてきな作品です。

橋本:どの視点から見ても円環のようにつながっているのが美しく、すごい体験をしたと感じました。並行世界だからこそ味わえる多幸感のようなものがあるというか。何より、単独で見てもきちんと届くものがあり、一つの作品として完成されているんですよ。作品に対する製作陣の思いやパワーを感じられました。

橋本「両現場とも個性があり真剣で楽しかった」

「君を愛したひとりの僕へ」ビジュアル (C)2022 「僕愛」「君愛」製作委員会


蒔田:監督をはじめ製作スタッフも違いましたもんね。私は基本、“君愛”だけなのでうらやましかったです。

橋本:そうか! どちらも体験した私からすると、両現場とも個性があり真剣で楽しかったです。