高橋海人(King & Prince)、挫折を味わいながらも限界突破「100%を超えて120%で頑張りました」<Dr.コトー診療所>

2022/10/27 06:30 配信

映画 会見

高橋海人 「Dr.コトー診療所」製作報告会見より撮影:田中隆信

高橋海人(King & Prince)が、10月26日に都内で行われた映画「Dr.コトー診療所」製作報告会に、吉岡秀隆柴咲コウ大塚寧々生田絵梨花泉谷しげる筧利夫小林薫中江功監督と共に登壇した。本作は、山田貴敏の同名マンガを原作に、2003年と2006年に連続ドラマとして放送された医療ドラマ「Dr.コトー診療所」の16年ぶりとなる続編。シリーズ初の劇場版となる。

ベテラン俳優陣との共演は「生きた心地がしなかった」

高橋が演じるのは、東京の大病院の御曹司で、志木那島診療所に研修に来た若き医師”織田判斗(おだはんと)”。振る舞いなどのせいで島民から受け入れられないが、コトーに触れることで少しずつ医師としての考え方が変わっていく。

「ずっと長く愛されているこの作品に出させていただけるということを聞いた時、本当に嬉しかったです。でも、プレッシャーも感じました」と、新キャラクターとしての参加が決まった時の気持ちを伝えた。「本気で挑もうと思って、たくさん台本を読みましたが、いざ現場に行くと、周りの役者さんのすごさだったり、スタッフさんの熱量だったり、僕の至らなさだったり、そんなものに打ちのめされてしまって。家に帰ってからも悔しくて、『明日こそは!』と思っていろいろ準備をして、現場に行って、打ちのめされて、という日々を繰り返していました。でも、僕の中で限界突破というか、100%を超えて120%で頑張りました。そんな”判斗”が少しでもこの作品を彩れていたらいいなと心の底から思います」と、撮影時を回顧。

苦労したシーンは?

泉谷しげる 「Dr.コトー診療所」製作報告会見より撮影:田中隆信

”苦労したシーンは?”と聞かれると、「正直、全シーンですね」と答え、MCから「30テイクぐらい撮り直したシーンがあったと聞きました」と言われると、「バレてましたか(笑)」と笑顔を見せた。「長いシーンで、判斗が島の医療について問う場面だったのですが、佇まいだったり、話し方だったり、繊細なところを監督に指導していただきました。筧さん、小林さん、泉谷さんといった、神たちに見守られてる感じだったんですけど、生きた心地がしなかったです」とその時の心情を明かした。

それを聞いた泉谷は「お前、ちゃんと言えよ。助けただろ?」と話に入ってきて、「具体的に言うと、監督は撮らなくてもいい回数を撮るわけだよ。そりゃあ間違うわ。それに、ちょこちょこと監督が余計なアイデアを入れるわけ。全く失礼な野郎でさぁ。だから彼はいっぱいいっぱいなわけよ。だから、『これはお前(高橋)が悪いんじゃない。台本や監督が悪い』って言って、”スタッフ全員謝れ!”って言って謝らせたの」と状況を説明。「それは嬉しかったんですけど」と泉谷に感謝しつつ、「”スタッフ謝れ”とか、そういう言葉が逆にブーメランで僕のところに(笑)」と答えると、泉谷は申し訳なさそうな顔を見せた。

映画「Dr.コトー診療所」は12月16日(金)より全国東宝系にて公開。

※高橋海人の高は正しくは「はしご高」

◆取材・文=田中隆信