福士誠治がゲスト出演する「科捜研の女 2022」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話が11月1日(火)に放送される。福士は優秀な科学者を売買する闇の人材ブローカーという不気味な男を不敵に演じる。
第3話では、大学の理工学部の学部長・兼平政則(山崎銀之丞)が遺体となって見つかる事件が発生。彼にはラテックス(=天然ゴム)アレルギーがあり、アナフィラキシーショックを起こして絶命したことが判明するが、室内にラテックス製品は皆無。現場が密室だったことも分かり、一体、誰がいつ、どうやって被害者にラテックスを触れさせたのか、マリコたちは首をかしげる。
そんな中、捜査の過程で浮上したのは、10年前まで兼平の研究室に在籍していた、奥居秀俊(福士)という人物だった。彼は現在、日本の科学者を海外の研究施設にあっせんして多額の報酬を得る「科学者専門の人材ブローカー」として暗躍している男だという。
マリコ(沢口靖子)の経歴もすでに調べ上げていた奥居は、「あなたになら最高の転職先をご紹介できます」といんぎん無礼にあいさつしてきたばかりか、「これまで手掛けた科学者の研究が全て頭に入っています」と言い放ち、密室トリックの手口をマリコに示唆。
そればかりか、「評判どおり優秀な科学者だということを、私に実証してみせてください」とマリコに挑戦状をたたきつける。奥居の脳内にある、国内最高の科学データベースがあれば、このトリックも可能なのか、マリコをかつてないほど翻ろうしていくという物語が描かれる。
その第3話の放送を前に、奥居を演じる福士からコメントが到着。福士は、沢口や内藤剛志の印象などに加え、自身が演じるキャラクター・奥居について熱く語った。
――「科捜研の女 2022」にゲスト出演が決まった時の気持ちを教えてください。
以前から知っているドラマでもありましたし、僕自身が、テレビ朝日の老舗ドラマでもある「科捜研の女」に初めて出させていただいたということもあり、正直とても不思議な気分でした。
「科捜研の女」は、僕がテレビを付けると必ず新作または再放送が流れていたりする長寿ドラマだったので、自分がそれに出るんだなと思うと喜びよりも先に「俺がこのドラマに出るのか~」という不思議さが勝ってしまいました(笑)。
「水戸黄門」(TBS系)に出る感覚とは、またちょっと違うかもしれませんが、ずっと見ていた作品に参加するというのはこういう感覚になるのだなとも思いました。
――台本を読んだ感想を教えてください。
奥居は少し不気味な一面があるのですが、特段に悪い人間ではないし、自分の正義を貫いている人間だなと思いつつ、せりふ量も多かったので、台本を読んだ奥居のことは、「よくしゃべるな~」でした(笑)。
科学には一つの正解があるのですが、正義は人の数だけ種類があるんです。人を殺めてしまうのはもちろんいけないことなのですが、それを踏まえた上で第3話では、人それぞれの正義にフォーカスを当てていました。
奥居は、科学者思いではあるのですが、科学者を海外に移籍させる「科学者専門の人材ブローカー」というちょっと不気味な役だったので、お金のために動いているように見えますし、分かりやすく「これが正しい!」と言い切れない役でもあったので、奥居の理解されづらい一面に少しだけもどかしさを感じました。
海外に行くことで、科学者はとってはいい環境で研究ができますし、でも一方で、環境が変わるがゆえに何か起きてしまうかもしれない、考え方によってはかなり見解が変わるという所が台本を読んでいて面白かったです。
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