――まずは今回の収録を終えての感想をお願いします
スージー鈴木:初めはちょっと久々なので、なかなか間合いとか息づかいとかが合うかどうか心配だったんですけど、ものの10分くらいで「シーズン2」も行けるんじゃないかと。むしろ今までよりも充実した感じがありました。
マキタスポーツ:やっぱり馴染みますね。僕も仕事でいろんなところへ行くんですけど、ここはここで波長(が合う)というか、スージーさんと二人だけで納得し合っているところとか…。
スージー:あそこのGマイナーがどうとか。(視聴者の方には)不気味な感じだろうなと思います(笑)。
マキタ:(笑)。スージーさんが仰った通り、多分気持ち悪いポイントもありつつ、そういうところも含めてすごく楽しい現場でした。
――今回はいつものエレベーターホールを飛び出し、過去最大級に広いホールでの収録となりましたが、いかがでしたか?
マキタ:ほとんど(スペースを)使ってませんけどね。端っこだけですから(笑)。
スージー:何だったんでしょうね?この広さは。わざわざ広い所を背景にして、その広さが無駄になっているということがあからさまになってきて。普通はセットとかに表れるものなのに何も現れなかったという。その辺もこの番組らしいんじゃないかなと思いました。
マキタ:結局、我々はどこでやろうとあんまり変わらないってことなんじゃないかと思います(笑)。それがサウナの中だろうが草原だろうが、僕とスージーさんがそろえば大体同じような熱量、同じような深さでいろんな話が出来るので。途中からこの空間の違和感が全くなくなっていたのも面白かったです。
スージー:私とマキタさんが「オフィシャルパートナー」って感じがしました(笑)。
――「全日本名曲選手権」では数々の名カバーを紹介する中で、以前の番組でも「カバーされすぎ」と仰っていた名曲のカバーもついに紹介されていました。マキタさんが体験した昨今の「シティポップ」受容をめぐる出来事も興味深かったです(笑)
マキタ:(笑)。そこで口を挟んじゃったら僕が“シティポップ警察”(編注:SNS等で“にわか”な人間が事実誤認に基づく知識をひけらかした際、ジャンルやアーティストのファンから取り締まりのごとく糾弾されることを、音楽ファンは“〇〇警察”と表現)になっちゃうので。「うるせえな」と思われるじゃないですか。
なので、そこまで一般に浸透してきてるんだなっていうことと、当然拭いきれない違和感もあって。「間違ってるよ!」って言いたくなることもあるけど、そういう方たちも(シティポップとして)受け取っているというのは、調査してきて良かったなと思います(笑)。
スージー:本当にこの5年くらいで、(シティポップが)インフレしましたからね。こんなにみんながあの曲を語る時代が来るとは思っても見なかったですから。みんなああいうのが好きなんだってことですよね。
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