11月13日放送の日曜劇場「アトムの童」(毎週日曜夜9:00-9;54、TBS系)第5話で、やよい銀行の小山田(皆川猿時)とSAGASの興津(オダギリジョー)が、アトムと視聴者を絶望の沼に叩き落とした。驚きと怒りでTwitterのコメントが止まらず「#アトムの童」がトレンド1位に。世界でも6位になった。また、「#オダギリジョー」「#ゲッチャリロボ」など関連ワードもトレンド入りして盛り上がりを見せた。
この作品は、ゲーム業界を舞台に、天才ゲーム開発者・安積那由他(山崎賢人)が自分から全てを奪った巨大資本の企業に仲間たちと共に立ち向かう、世の中のすべての挑戦者たちに贈る熱い下剋上バトルストーリー。と共に、那由他の成長物語でもある。令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加作品。また、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて世界配信もされている。
「アトムワールド」が完成し、いよいよ配信…となるはずが、どこの配信サイトでも「方針が合わない」などの理由で審査が通らない。子供から大人まで楽しく遊べる健全なゲームなのに何故ダメなのか、那由他たちは理由がわからない。これでは配信する手だてが無い、と悩んでいると、興津から呼び出しを受ける。
審査が通らない理由は興津の各サイトへの圧力だった。そして、SAGASが運営する世界最大のゲーム配信サイトで販売させてやる、と那由他たちに提案してきたのだが、その条件としてアトムの造形技術の特許を譲れ、と言うのだ。那由他たちは即答で断った。
結局、アトムのHPで売ることにしたのだが、初日のダウンロード数はたったの102…。どこのゲーム雑誌もサガスのゲームばかり取り上げ、「アトムワールド」のレビューはゼロ。このままでは存在自体が無かったことになってしまう。何とか認知を上げるため、ゲーム実況の有名ユーチューバー何人かにプレイを頼んでみたが、先にSAGASのゲームを頼まれていたり、無名ゲームでは閲覧数が期待できないなどの理由で、軒並み断られてしまう。
そこで、那由他たちは友人の森田(岡部大)のネットカフェで体験プレイイベントを開き、来場者には繁雄(風間杜夫)が販促用に、と作ったゲームキャラのゲッチャリロボのフィギュアをプレゼントすることにした。ゲームの評判は上々だったが売り上げには繋がらず、彼らは八方塞がりに…。
那由他たちが落ち込む中、ゲッチャリロボのフィギュアがいつのまにかSNSで大バズリしていた。そこで那由他と隼人(松下洸平)は、まずキャラクターを有名にすることを思いつく。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や「ロックマン」などの大ヒットゲームはキャラクターが超有名だ。まずおもちゃとしてゲッチャリロボを売って、その人気をゲームに呼びこむ―おもちゃならSAGASは邪魔ができないし、ゲームの宣伝にもなる。このアイデアの成功を彼らは確信し、大量生産のネックとなる着色を省いて売ることにした。
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