小宮璃央“浩一”が井上想良“満”を布団の上で抱きしめる姿が尊くも切ない<永遠の昨日>

2022/11/18 13:01 配信

ドラマ 芸能一般 レビュー

小宮璃央“浩一”の胸に耳をあてる井上想良“満”「永遠の昨日」第5話より (C)「永遠の昨日」製作委員会・MBS

小宮璃央井上想良がW主演を務めるドラマ「永遠の昨日」(毎週木曜深夜1:20~ほか、MBSほか)の第5話が、11月17日に放送された。満(井上)が浩一(小宮)の家に泊まりにいったようすが描かれた。体をぴったりと寄り添わせて横たわる2人の姿が尊くてキュンキュンとさせられつつ、徐々に浩一の“生”の機能が低下してきているさまには切なくなり、感情が忙しい回となった。(以下、ネタバレを含みます)

“泣けて泣けて仕方がない”青春ラブストーリー

同ドラマは、交通事故に遭ってしまった高校生の浩一と同級生の満が心を通わせ、生と性を見つめて懸命に“生きた”二人の姿を描いた、榎田尤利原作のBL小説「永遠の昨日」が原作。

陽気でクラスの人気者の浩一と秀才で人付き合いが苦手な満。高校生の二人は正反対の性格ゆえに強くひかれあっている。しかしある朝、浩一は満の目の前でトラックにはねられてしまう。その場で起き上がり、いつものように笑ってみせた浩一は、確かに「生きて」いるけれど、クラスメートたちは次第に浩一の存在を忘れ始める。浩一が消えてしまうまでの限りある刻を懸命に輝かせた二人の姿に“泣けて泣けて仕方がない”青春ラブストーリーとなっている。

浩一と満のクラスメイト・鏡屋寿美子を大友花恋、橋本郁美を鳴海唯、クラス委員長を新原泰佑が演じる。また、浩一たちのクラスの担任・小河雅彦役で中村優一、生物学の教員・玉置役で朝井大智が出演するほか、浩一の母を北原里英、青海総合病院の内科医・香住遥を小林涼子、満の父・青海敏郎を松村雄基が務める。

2人の未来が思い描けず、胸が詰まる

浩一が誘い、満も浩一の家に行くことになる。浩一の家族とわいわいと鍋を食べた後、布団が並べて敷かれた部屋で縁側にひとり座る満。一人になれたときはほっとすると感じることに罪悪感を覚える。

そこへ浩一がラムネを持ってやってきて満の分を渡す。おぼっちゃんの満は開け方がわからず、それを見て浩一は自分の分のラムネを開けて見せる。満も見よう見まねで開けるとラムネが吹いて、浩一は笑った。

カチンと合わせて乾杯すると満は飲むが、浩一はそれを見るだけで飲まずに瓶を置く。「飲まないのか?」と満が聞くと、あまり喉も渇かなくなってきて、たまに喉を湿らす程度でいいって感じと笑いかける。それを聞いて満が暗い表情をすると浩一はバツ悪そうにしながら一口ラムネを飲んだ。そして浩一は「ねぇ、みっちゃん、俺たち大人だったらやっぱビールで乾杯とかすんのかな?」と聞く。満は視線を落として「そうだな…」とだけ答えた。

徐々に生きる機能が低下していく浩一に、2人がビールを飲むような大人になる未来が思い描けなくて胸が詰まってしまう。

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