岡田将生が主演を務める「ザ・トラベルナース」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第6話が11月24日(木)に放送される。
同ドラマは、手術場で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP(=ナース・プラクティショナー)」を持つ、一見感じが悪いけどアメリカ仕込みの優秀なナース・那須田歩(岡田)と、
柔らかすぎるほどの物腰なのに、ここぞという場面では痛烈な一言で理不尽な体制や思想を一刀両断する謎多きスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が、患者ファーストで医療現場を改革していく痛快医療ドラマ。脚本は大ヒットシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の生みの親である中園ミホ氏が担当。
第6話の放送に先駆け、同ドラマで「天乃総合メディカルセンター」の看護部長・愛川塔子を演じる寺島しのぶからのコメントが届いた。寺島は演じるキャラクターや撮影現場の雰囲気などを明かした。
――演じるキャラクター・愛川塔子について教えてください。
「塔子は“看護部長”という役職です」という話を聞いていたので、台本を読む前は、きっと性格はしっかりしていて、仕事もバリバリとこなして、他の看護師にもテキパキと指示を出すような強い女性なんだろうなと思っていました。
私自身が強い女性を演じることが多いので、塔子を演じる私も含め、ドラマを見る側の方も「強い看護部長なんだろうな~」とイメージされていたと思います。
でも、台本を読み進めていくと、「強い」というイメージはなくなりました。仕事に対して責任感があるのはもちろんですが、意外と乙女な部分があったり、しっかりしていない部分があったりする。私が最初に想像していた“強い看護部長”というイメージよりも親しみやすさのある少し気弱な看護部長です。
――「意外」とおっしゃいましたが、どういった部分でそれを感じられたのでしょうか?
「ここです!」という決定的なシーンは思い浮かばないのですが、全般的にそう感じました。エグゼクティブプロデューサーの内山(聖子)さんが、関わっている仕事は、大体私の役を少しおっちょこちょいに描いてくださることが多いので、塔子のキャラクター設定にもすんなりと入り込めました。
――情報解禁の際に、内山さんから「声を掛けていただいた」とあったのですが、出演までにはどういったやりとりがあったのでしょう?
出演までのやりとりは全てマネジャーさんがやってくださいました。なので、私は、役作りと言いますか、出演する準備だけに専念させていただきました。
――台本を読んだ感想を聞かせてください。
スピード感があってとっても面白いお話だと思いました。展開も分かりやすいですし、毎回あくの強いゲストの方々が登場しますし、こんな人たちばかりが存在していたら病院は本当に大変だろうなと思いました。
でも、私が知らないだけで、「ザ・トラベルナース」で描かれているお話のような出来事は、なくはないんだろうなとも考えています。看護師の仕事は本当に大変な仕事ということが分かるお話だと思っています。
私、全編を通して謝っているんですよね。実際にお会いした看護部長の方が作品の監修として、現場に来てくださっているのですが、その方も実際に塔子のように謝っているとおっしゃっていました。
何百人も看護師を抱えてますし、患者さんと看護師の間、看護師と医師の間に何かあれば看護部長の責任です。何かあるたびに謝罪をしたりしているので、目まぐるしい毎日に頭が爆発しそうになるとも言っていました。
――看護師の方から聞いたお話の中で、驚いたことがあれば教えてください。
私がお話を聞いた方は、一人で大勢の看護師さんのシフトを作っているそうです。突然、当日の夜勤に出られなくなったという人がいれば、瞬時にスケジュールを組み直し、対応しなければならないそうです。表の通常業務以外にもたくさんの仕事があり、お話を伺っていると本当に頭が下がる思いです。
なので、塔子という人物が、台本に書かれていない裏の部分で、どんなことを考え、どんな仕事をこなしているのかを考えながら演じていました。
作中では描かれていませんが、一つのせりふをとっても、「前日は夜勤だったからこの人はこういうことを言うのかな」とか、あるシーンに関しては、「こういう問題でこういう患者さんがいるからこうなっているのかな」などと考えました。
見えていない部分や描かれていない部分を自分で考えて、埋めていかないとキャラクターの厚みや言葉にも重みが出ないので、この作品ではひたすら考えたように思います。
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