放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)に出演している醍醐虎汰朗から、インタビューコメントが到着した。
醍醐演じる吉田大誠は、母一人子一人の苦学生で、奨学金で学校に通う。無理を言って航空学校に入学させてくれた母を気遣っていて、自分が操縦する飛行機に母を乗せるのが夢。ひかえめで優しい性格だが、成績は極めて優秀という役どころだ。
ーー「舞いあがれ!」に出演することが決まったときのお気持ちは?
出演が決まったときはやっぱりうれしかったです。「やったー!」という気持ちでした。“朝ドラ”出演は、僕自身も含めた俳優をやっている多くの人が目標にしていることだと思いますから。親孝行ができたなと思いました。いただいた台本を読んで、僕がそれまでに想像していた「“朝ドラ”のイメージ」よりもはるかにキラキラしているな、という印象を抱きました。物語全体として見ればシリアスな展開もあるけれど、「航空学校編」は「さわやかな空気」のようなパートだと思います。
ーーご自身の役柄についての印象は?
「すごくいい人だな」と思うし、自分にはない部分をたくさん持った人だと思います。航空学校編の学生6人は役のイメージを膨らませるための「人生年表」をいただいたので、そこからシーンで描かれていない部分の吉田の人生を想像しました。
たぶん吉田の母親もすごく優しい人で、息子にたくさんの愛情を与えてきたんだろうなと思います。育ってきた環境が優しい空間だったから、あの吉田が出来上がったんだろうなと強く感じました。というのは、同年代の仲間と寮生活を送るなかで、母親が倒れたという知らせを受けたとしてあれだけ取り乱してしまうというのは、相当な「愛」がないとできないと思うからです。普通はどこか恥ずかしい気持ちがあって格好つけたりすると思うんですが、そういうものを通り越して感情のまま行動するというのは相当に大きい愛だなあと思います。その部分をベースに、役を組み立てました。
吉田は内に秘めた大きな優しさと強さを持っているけれど出し方はソフトにしたかったので、「出しゃばりすぎず、薄くなりすぎず」というバランスに気をつけて演じています。