藤子・F・不二雄が描いた刺激的でシュールなSF短編漫画の実写化「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ 」(2023年春、NHK BSプレミアム)が放送されることが分かった。今回の放送では、「流血鬼」「昨日のおれは今日の敵」「テレパ椎」「定年退食」「メフィスト惨歌」の5つの作品が実写化されることが発表された。
コロナ禍を彷彿させるウイルスのはびこる世界を描いた「流血鬼」(前後編)には、金子大地、堀田真由、加藤清史郎が、締め切りに追われる漫画家がタイムスリップする「昨日のおれは今日の敵」に塚地武雅が出演する。
また、人の心の声が聞こえる不思議な実を手にした青年の物語「テレパ椎」に水上恒司、食糧危機に陥った未来の老人の悲哀を描いた「定年退食」に加藤茶、井上順が登場する他、悪魔との魂の取引をコミカルに描く「メフィスト惨歌」に又吉直樹、鈴木杏、遠藤憲一が出演する。
今回お話をいただいて初めて原作を読みました。今の世界にすごくリンクしていて不気味でヒリヒリするのですが、とても面白くて一瞬で読んでしまいました。僕が演じた少年はオカルトや吸血鬼伝説を信じていて、周りの人たちに「何言ってんだよ」と言われるのですが、それがだんだん現実になっていきます。自分自身ももしかしたら都市伝説が現実になることもあるのではないかと思う時があるので、少年の気持ちは想像しやすい部分が多々ありました。原作を読まれた方にはものすごく再現度の高いドラマになっていると思いますので楽しんでいただけたらうれしいです。