陽佑は希恵の写真の送信事件は凪沙がやったことだと確信。凪沙は「自分の身を自分で守っただけだよ」と悪びれた様子もないうえに、「陽くんが悪いんだよ。そうやってあの子の味方ばかりするから心配になって」と責め立てた。
そして、陽佑が浮気のことを知っていながら何も言わなかったことが分かると、「どうして私を責めないの!?」と物を投げつけるなどして半狂乱に。それを抱きしめて止めた陽佑に「今すぐ私たちの子どもをつくろう」と迫った。
子どもをつくれば家族になれる、その姿は沙帆と重なった。陽佑は「あのときの沙帆と同じ顔をしているぞ」と指摘し、浮気を追及しなかったのは「全部壊れてしまいそうで」できなかったと涙ながらに明かした。
そんな陽佑を見て凪沙は「怖かったの…結婚してからずっと怖かった。いつかお姉ちゃんが陽くんを奪い返しにくるんじゃないかって」と告白し、泣いて謝罪した。
ところが、翌朝、凪沙は陽佑のスマホに沙帆からのメッセージが受信されたのを見てしまう。沙帆が生きていて、さらに陽佑が連絡を取っていたことにショックを受け、家を飛び出した。
本話では、狂気の沼に落ちていく凪沙を山本が好演。心に抱えたダークなものが希恵や恵美に対してふと現われてしまう瞬間の、瞳に暗い影が差し込み、声のトーンがぐっと低くなる様子は背筋に冷たいものが走った。純粋で真っ直ぐだったころからの狂気的な豹変は、いっそう恐ろしさを感じる。
ラストで凪沙は沙帆と出会った。姉妹の物語の行方はどうなるのか。次回、12月22日(木)放送の第10話が最終回となる。
◆文＝ザテレビジョンドラマ部
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