木崎ゆりあが猫まねでニャンニャン? 主演作品の撮影を振り返る!

2017/06/13 07:00 配信

アイドル インタビュー

オムニバス映画「9つの窓」の「candy」で主演を務めた木崎ゆりあにインタビュースタイリスト=稲美妙乃


映画「9つの窓」のDVDが6月28日(水)に発売される。本作は、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」とAKB48グループがコラボレーションした、9つの作品から成る短編オムニバスで、AKB48グループから選ばれたメンバーがそれぞれ主演を務めている。

今回はその中の「candy」で、主人公・深田野乃子を演じたAKB48・木崎ゆりあにインタビュー。撮影の様子や、AKB48を卒業し女優の道を歩む自身の展望などについて話を聞いた。

撮影は「むちゃくちゃ恥ずかしかった」


――劇場上映が約1年以上前になるので、撮影はもっと前だったと思いますが、撮影当時のことを覚えていますか?

それがすごく覚えているんです。“キャンディーをなめたら見た人を2分間好きになってしまう”という変わった内容だったので、(企画を聞いて)「どうなるんだろう」って思ったときのことから覚えています。9人ものメンバーが主役をできるというのもすごいことだなと思いました。それが6月にドイツで上映される(「第18回ハンブルグ日本映画祭」の招待作品に決定した)というのも信じられないです。

――撮影のときのことを振り返っていただけますか?

私が出演した「candy」は、基本的に私と大沼(遼平)さんの二人だけしか登場しないワンルームの中だけで完結する物語だったので、すごく難しかったです。撮影した一日の中で、1年後、2年後、3年後の野乃子を演じ分けなきゃいけないというのも、どうやって大人になっていく様子を表現しようかとか、すごく考えました。

――野乃子は“ほれ薬”のキャンディーをなめて急に甘えだすという役でした。

むちゃくちゃ恥ずかしかったですね。台本を読んでいろいろなことを考えて固めていったものの、やっぱり足りないものというのはあって。現場で監督さんと話をしたんですけど、くじけそうになるくらい、自分と正反対過ぎて難しかったです。今回、取材があると聞いて作品を見返したんですけど、1年たって余計に恥ずかしかったです。

――最近は「豆腐プロレス」(毎週土曜夜0:05-0:30ほか、テレビ朝日系)で荒くれ者のキャラクターを演じている姿を拝見しているので、野乃子とのギャップがすごかったです(笑)。

「豆腐プロレス」の方は、「役作りいらないね」ってよく言われます(笑)。でも、ヤンキーの言葉遣いなどが難しくて。極端な役を演じることって難しいんだなって思いました。

――そのようにいろいろな役を演じるに当たり、どの辺りが大変ですか?

単純に学力の話なんですけど、漢字が苦手で台本をスラッと読めないのが恥ずかしいし、大変です(苦笑)。でも、台本を読んでいるときが一番好きなんです。台本をいただいて、「こうやって演じよう」とか「相手はこうやってくるだろうな」って考えているときが一番楽しくて、一番わくわくします。

――役の準備をする中で、決まってやっていることはありますか?

なるべく直前に台本を読むようにしています。長い間覚えていることが苦手なのもあるかもしれないですけど(苦笑)。考えれば考えるほど深みにはまってしまうタイプなので、その場の直感を信じて「よし、いくぞ!」ってやった方が性に合っていますね。そうやって現場に出て行き、監督さんや他の演者さんと相談して、みんなで作り上げていくのが好きです。

――今回の「candy」では、監督さんとどんなことを話しましたか?

女性の監督さんだったので、その場で実演してくれました(笑)。撮影したときは二十歳になるかならないかの頃だったので、例えば“お酒を飲んだら女の子はこうなる”というのがよく分からなかったんですけど、「私がやってあげる!」ってお手本を見せてくれました(笑)。

――一番恥ずかしかったのはどのシーンですか?

恥ずかしくなるシーンばっかりでしたけど、序盤の「私、猫なの」って言いながらニャンニャンと猫のまねをするところですかね。あと、「般若心経をいやらしく言って?」ってせりふがあったんですけど、野乃子ちゃんは何を求めていたのか…(笑)。

――では、「9つの窓」に収録されている他の8作品で、印象に残っている作品や演じてみたいと思った役はありましたか?

“全部違って、全部良い”というのがこの「9つの窓」の良いところだと思うんですけど、やってみたいと思ったのは中西智代梨ちゃんが出ていた「さおり」ですね。嫉妬して男性を縛り上げてしまうという、これも結構極端な役なんですけど(笑)。今回私が演じた野乃子とは根本から違う役なので、やってみたいなと思いました。