12月26日(月)、27日(火)に、ドラマ「岸辺露伴は動かない」(夜10:00-10:54、NHK総合)の第3期が放送される。同作は、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした同名コミックが原作。相手を本にして、生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊な力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家の岸辺露伴(高橋一生)が、編集者の泉京香(飯豊まりえ)とともに奇怪な事件や不可思議な現象に立ち向かうドラマ。第3期では「ホットサマー・マーサ」と「ジャンケン小僧」の2作が描かれる。WEBザテレビジョンでは、同ドラマで主演を務める高橋にインタビュー。第3期の収録を終えた気持ちや、今回描かれる2作についての感想などを語ってもらった。
――第3期の収録を終えた感想をお聞かせください。
1期と2期は、ゲストの方もシチュエーションもとても楽しく充実していましたが、3期はそれに増して面白く、僕が主にお芝居をさせていただいていたのは飯豊(まりえ)さん演じる泉編集以外は基本動物と子役の方、という感じでした。
1期と2期ではこれだけ濃い方たちとご一緒できるとは思っていなかったのですが、3期はまた違ったベクトルで、犬に向けてお芝居をすることは僕の中であまりない経験だったので、それが(渡辺)一貴さんの演出によってどのように映っているのか楽しみでした。撮影のスタッフはこれまで通りの方々なのであまり時間を置いた感じはなく、いつもの感覚でお芝居をさせていただける環境でこれまで通り演じることができたと思っています。
――最新作である「ホットサマー・マーサ」を撮影できるというのはいかがですか?
僕の中で露伴のベースのイメージというのは、「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部で東方仗助たちと一緒にいた頃の露伴のイメージだったんです。どちらかといえば、偏屈で変人で奇人、ただ一本芯が通った部分はあるという部分を意識してこれまで演じてきました。ですが、特に、近年の荒木先生がお書きになられている話はキャラクターが膨らみをどんどん増していっていて、僕の中では岸辺露伴という人間が涙目のような表情になるというシーンは想定していなかったですし、バキンという子犬を飼うことも想定していなかったので、とてもそれがありがたいことでした。
「ホットサマー・マーサ」は、僕の凝り固まった岸辺露伴像というものを崩してくれるエピソードだったと思っています。露伴を多角的に見た時にこういう一面もあるんだなということが出ていたエピソードなので、露伴を一人の人間にしていく上でとても良い作業をさせていただけたのではないかなと思っています。