藤原季節が主演を務めるParaviオリジナルドラマ「ギルガメッシュFIGHT」の第1話が12月24日に放送された。“予算不足”、“視聴率低迷”などの問題を抱えながらも、徹底的に「エロとは何か?」に向き合い、番組を作り上げていく制作陣の熱気に満ちた第1話となっており、反響を呼んでいる。(以下、ネタバレを含みます)
本作は、90年代に放送されていた、伝説の深夜番組「ギルガメッシュないと」(1991年-1998年、テレビ東京系)から着想を得たドラマ。1991年10月、テレビ東洋プロデューサー・栗田(大東駿介)は女性も見られる情報番組として「ギルガメッシュFIGHT」をスタートさせるが、内容が下品で数字もまったくとれていない。打ち切りが迫る中、ある場所で偶然見つけたテレビ東洋ディレクター・加藤(藤原)をスカウトし、一か八か、演出に抜擢する。
「ギルガメッシュFIGHT」の視聴率が低く、追い詰められていた栗田。そんなとき、加藤が「高視聴率研究会」というサークルを運営していることを知る。もともと加藤を「いけすかない」「雰囲気だけいっちょまえ」と感じていた栗田は、「結果も出していない奴が!」と気にも留めなかったが、加藤の助言で別の番組が視聴率を上げたことを聞き、「ギルガメッシュFIGHT」の映像を見てもらうことに。
すると加藤は「これ作ってる奴、人間の心理がわかってない。裸にすれば見るだろうっていう感覚、絶対モテない奴ですよ。カルチャーもない、田舎番長。誰が作ってるんですか?」と酷評。悔しさを隠せないが、もう後が無い栗田は「どうすればいい?」と尋ねる。加藤は「今は裸なんか誰でも見られる時代なんですよ」「裸の価値はどんどん下がってます。だから見せるにも切り口が必要」と答えた。
加藤の言葉を聞いた栗田は、しばらく葛藤した後「明日からギルガメの演出は全部お前に任せる」と伝えた。「その言葉、忘れないでくださいね」とにやりとした表情の加藤。一方、栗田は迷いながらも、加藤に懸けてみようと腹を決めたような複雑な表情。その表情からも栗田の葛藤が見てとれた。
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