天才執刀医役の妻夫木聡「僕でダークヒーローの作品をやりたいと言っていただいたこともうれしかったです」<Get Ready!>

妻夫木聡撮影=藤本和史

「皆さんも一緒になって考えていただきたいなと」

藤原以外にも、すご腕オペナース・クイーン(松下奈緒)、万能ハッカー・スペード(日向亘)が闇医者チームとしてエースとタッグを組む。

「この現場に入って初めて撮影したとき、とにかく幸せを感じました。それは当たり前が当たり前じゃなくなった世の中で、帰ってきたなという感覚がして。手術シーンが多いので緊張感はあるんですが、僕はそのピリピリ感さえすごく楽しいと感じています。あと、キャストを含めたスタッフの間に流れる家族的な空気があって。今から、終わってほしくないという気持ちが強いです(笑)」

エースは患者をやみくもに助けるのではなく、本当に“生き延びる価値があるのか”を常に問うていく。

「手術したことがその人にとって良かったのか、生きる意味や正義、命の価値などいろんなことを問う物語になっています。もちろんジョーカーは交渉人だから手術をしようと言ってきますが、その中で、エースだけが冷静に命を見極めようとしていくんですよ。何かその感じが、僕自身にも鏡となって返ってきている感じがあって…。

このドラマを見て、答えがない問題だけど皆さんも一緒になって考えていただきたいなと。未来永劫、ずっと考えられるようなドラマになっている気がします。とはいえ堅苦しい物語ではないので、見ていただけたら楽しめる内容になっていると思います」

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