また、レギュラー回の次のロケは1月の半ば頃だというが、「場所を決めたのが11月ぐらいですかね。ざっくり場所を決めてからそこに行って、面白いいたずらが仕掛けられそうな場所をリサーチして…」と、ロケまでのスケジュール感も明らかに。そして、「まずは坂があるところを探します。坂ありきの番組なので(笑)。ある地域の観光担当の方からお声掛けいただいたことがあるのですが、坂が多すぎる地域だったので『体がもたないね』と、お断りしたこともあります。坂を見ると玉を転がしたくなるスタッフがいるので(笑)」と、大玉に関する裏話も披露。
さらに、「あの大玉に、うちの美術(担当)の力が詰まっていて…」と続ける。「玉自体は結構固いのですが、球のスピードが速すぎると怪我してしまうと思うんです。あとはマットを敷くタイミングとか。その辺は美術とスタッフで何回もシミュレーションをして、『このスピードなら大丈夫か?』と練ってやっています。ただ、威力が弱すぎても面白くないので、その微妙な塩梅を大事にしています」と熱意をのぞかせた。
大玉をはじめ、数々のいたずらを考案しているのは、「めちゃ×2イケてるッ!」などに携わった池田哲也。池田の考えるいたずらに関して、松本チーフPは「池田の中にずっとあるものがいたずらとして出てきている」といい、「野球が好きだから野球のいたずらが多かったり、映画が好きだから“キョンシー”が出てきたり、桃鉄(※『桃太郎電鉄』)が好きだから、そのいたずらが出てきたり…」と、その根底にあるものを明かした。
近年、バラエティー番組においても“コンプライアンス”が叫ばれる中、松本チーフPは「見て笑えていればセーフなんだろうなという気がします。大玉を食らって、確かに“かわいそう”という人もいますが、あれを見て笑う人が多いということは、それはそれで成立しているのだろうなと思っています」と胸の内を告白。「池田は、自分の子供が笑うか笑わないかをすごく大事にしていると言っていましたね」とも語った。
さらに、「結局、かまいたちさんとチョコプラさんのリアクション芸を見せる番組でもあるので、リアクションができる程度のいたずらじゃないと、むこうも嫌がれないじゃないですか。多少の痛みを与えないと笑いが降ってこないというのは、たぶん本人たちも分かってると思うんです。制作側と演者側の対決でもあるのですが、本当に嫌すぎることをやらせると、いじめのようになってしまうので、そこのラインギリギリを攻めるということが一番大事かなと思います」とコメントした。
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