堀田真由、“男女逆転”『大奥』で徳川家光役「代表作になったと確信」 福士蒼汰との撮影秘話も

2023/01/13 07:00 配信

ドラマ インタビュー

堀田真由(C)NHK

1月10日放送スタートのドラマ10「大奥」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)。同作は男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いたよしながふみ氏の人気コミック「大奥」をドラマ化した作品だ。

今回は、初の“女将軍”となった3代将軍・徳川家光を演じる堀田真由にインタビュー。女性として生まれながらも徳川の世を存続させるため、男性のように生きることになるという難しいキャラクターを演じるための役作りや、共演した福士蒼汰斉藤由貴とのエピソードなどについて話を聞いた。

“男女逆転”という発想がとても面白い


ーー同作は“男女逆転”した江戸の世を描いた作品ですが、ストーリーをどう感じましたか?

まずは“男女逆転”という発想がとても面白いなと思いました。そして、女性が将軍になっているのに、史実は踏まえて描かれていて、読んでいく中で「ここにつながるんだ」という発見があったりして、よしながさんの頭はどうなっているんだろう、本当にすごいなと思いながら楽しく読ませていただきました。

例えば、徳川家光は参勤交代の制度化や田畑売買禁止令の発布、キリスト教の禁止や鎖国など、いろんな政策を実施した将軍ですが、作中でも「田畑の売買を禁止し、百姓どもをその地に縛り付けてしまうというのはどうじゃ?」といったセリフが出てきます。

私も時代劇を演じるようになってから「もっと歴史を楽しんで勉強すればよかったな」「日本の良さをもっと学んでおけばよかったな」と思うようになったので、歴史を楽しいと思ってもらえるきっかけにもしていただけたらなと思います。

よしながふみさんともお会いできました


ーーよしながふみさんの同名人気コミックが原作ですね。

本当に原作ファンの方がたくさんいらっしゃる作品ですよね。

実は現場で、実際によしながさんにお会いすることができたのですが、その時「難しい役だよね、でも楽しくない?」と言っていただいて。「楽しいです」とお答えしたのですが、本当にその通りです。

家光編は特に、有功と家光というお互いに傷を抱えた2人が寄り添って何か温かいものが生まれ、人間の本質的な部分が揺さぶられるエピソードになっていると思うので、「難しい」と思ってがんじがらめにならず、感覚を意識しながら大事に演じたいと思っています。

ドラマとしての演出があるので全て原作通りにはいかないですし、逆にそれがいい部分だと思うのですが、現場には台本と漫画を持っていって、「このシーンはどういった描かれ方をしているのか」と都度確認するようにしています。

ーー今回、家光役に決定した時のお気持ちはいかがでしたか?

喜怒哀楽が激しく、心の機微をていねいに表現していかないといけない役柄だと思いました。こんなすてきで挑戦的な役どころを託していただけたことがうれしく、そしてしっかりとプレッシャーを感じながら収録に挑んでいます。