一方で、なんでもできる兄・成吾(岩田剛典)にコンプレックスを抱くピュアな面も。早梅に引かれ始めるとぶっきらぼうながらも彼女を真っすぐに思い、早梅のピンチには体を張って助けに入るいちずさを見せる。やがて2人は、10歳の年の差を乗り越えロマンスを繰り広げていく。
そんな壱成の魅力の一つが、憂いを含んだ色気あふれるまなざしだ。
早梅を熱っぽく見つめる瞳はいつもちょっと潤んでいて、なんとも色っぽい。当時21歳、俳優デビュー2年にしてこの表現力。ドSなキャラとすがるような熱っぽいまなざしの塩梅が絶妙で、視聴者からも「ギャップ萌えすぎる」「可愛いとかっこいいのバランスがいい」と好評。最終回はTwitterのトレンド1位を獲得する反響で、「早梅と壱成の今後が見たい」と続編を熱望する声も続出した。眞栄田の色気あふれるまなざしがクセになる作品だ。
役によってまったく違う顔を見せる眞栄田の、引き出しの多さにも驚かされる。真実を伝える使命を持つ“メディア”の役割という社会派なテーマを扱った話題作「エルピスー」では、裕福な家庭で育った新米ディレクター・岸本拓朗を演じた。
ボンボンだった岸本が“真実を伝えること”に目覚め、一人のジャーナリストとして泥臭く“忖度”に立ち向かっていく。無精ひげを蓄え、人間としてひと皮もふた皮も向けた岸本には、序盤のボンボンな新米ディレクターの面影はない。その成長ぶりには目を見張るものがあった。
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