「自分が仕事をしていることで娘に寂しい思いをさせているのでは」と悩む女性へ、青木さやかのアドバイス【青木さやか「娘とわたし」#9】

2023/01/13 21:01 配信

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コミュニケーションを取るために


さて、そんな中、もう少しご質問にお答えしてみます。読む気無くしましたよね、あと少しですから頑張って!

娘には、わたしの仕事について主に2点伝えてきました。1つは、お仕事をいただいているおかげでお金をいただける。ということは、ごはんを食べられるのも、このマンションに住めるのも、学校に行けるのも、お仕事をいただいているから。それはパパもママもそうなのだよ、ということ。2つ目は、お仕事はわたしにとっての喜びであること。生きがいの一つであること。

だけれども、わたしの仕事というのは不規則でもあるし、泊まりのこともある。だから、都度都度、娘には仕事のスケジュールのことを伝えてはいます。もちろん、仕事に行っている時間だけではなく、家で仕事のことが頭から離れないことや、疲れ果ててそれどころではないことや、家でやるお仕事などもあり、一緒にいても娘と向かい合えていない時間も多いです。

申し訳ないという気持ちが大きくて、じゃああそこに行こうよ! と、外へ連れ出していましたが、子育ての大先輩のアドバイスに、「外に連れ出すと、一見子どもと関わっているようだが向かい合っているわけではないから、日常の中でコミュニケーションがとれるのが一番いいと思うよ」というものがあり、それからできるだけ、娘と一緒にお風呂に入るようにしています。

「お風呂はママと」というのが、うちの日常。うち、お風呂の時間は長いんですね。まずは湯船に一緒に入って(狭いんですが)、テレビを見ます(お風呂にテレビありまして)。ああでもないこうでもない、とテレビの感想を話したり笑い合ったりしながら(やはりテレビって会話できるいいツール)。娘が髪を洗っている間は、学校や友だちの話をしてくれる時もあるんですね。無理矢理聞き出しますと、決して言わないのですが。さほど話が盛り上がらなくても、その日娘が元気があるかないか、は何となくですが感じ取ることができます。そう思うと、ほんの30分程度のコミュニケーションの時間ですが、お風呂の時間は設けてよかったと感じております。

意見しすぎない


あとは、2人での長距離ドライブでしょうか。地元の愛知県に行く時は、わたしの運転で2人で東名高速をゆっくりとサービスエリアや道の駅に寄りながら行くんですね。車内ではわたしはラジオを、娘はゲームやYouTubeを、それぞれ楽しんでいる時間がほとんどですが、ぽつりぽつりと、心に溜まっていることを話してくれることがあります。そんな時は、意見ではなく、共感と経験談を話すようにしています。

普段、わたしは、とてもせっかちで、最初に答えを言いたがる。意見したがる。それを繰り返しておりましたら、娘が、「意見がほしいわけじゃないから!」と、怒りだすことが増えまして。頑張って、共感して寄り添うことをやっています。あまりに芝居がかっていると冷めた目つきで娘に見られますが。

車の中の2人の時間は、過去に色々な話を聞くことができました。サービスエリアによってその土地のアイスクリームを食べたり、わけのわからないお土産を買ってしまうのも、また楽しかったりします。

そうそう。夏休みや冬休みには、どこにいこうか?という相談もよくしています。ママここは仕事で、だけど、夏休みには一泊でどこかにいこうか? などと伝えつつ。これも、うちではいいコミュニケーションになっている気がします。

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