俳優の竹野内豊が1月13日、都内で開催された映画「イチケイのカラス」の初日舞台あいさつに黒木華、斎藤工、山崎育三郎、田中亮監督、同作品の主題歌を担当しているSuperflyと共に出席。なお、水谷果穂は新型コロナウイルス陽性で欠席した。
東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称「イチケイ」を舞台とする同作品。型破りな裁判官・入間みちお役の竹野内豊、超ロジカルなエリート裁判官・坂間千鶴役の黒木華を筆頭に、ドラマ・イチケイメンバーや、豪華な新キャストが集結している。
Superflyは、竹野内が出演した2009年放送のドラマ「BOSS」(フジテレビ系)の主題歌も担当。竹野内は、当時を振り返り「14年ぶりの共演になるんですけど、当時ドラマの打ち上げをした時に、Superflyさんが駆けつけてくださって、スタッフの労を吹き飛ばしてくださったんです。本当に忘れられない思い出ですね」と感慨深げな表情で語った。
主題歌の印象を尋ねられた黒木は「坂間の気持ちに寄り添って作ってくださったと聞いて、実際に見た時に胸に来るものがあり、感動してしまいました」と話した。
歌唱後、感想を求められた竹野内は「感動しますね。改めて、本当に贅沢な映画だと思いました。越智さんの歌で、この映画にさらに力を与えてくださって本当にありがとうございます」と感謝した。
同作品のために書き下ろした楽曲とのことで、どんな思い出作ったか聞かれたSuperflyのボーカル・越智志帆は「ラフの映画を見させていただいたんですけど、その時に黒木さんが号泣するシーンで作る楽曲が流れると知って、本当に涙が美しかったので、その涙を見守るような優しい楽曲が作れたらいいなという思いで作りました」と回顧。
涙が美しいという発言に黒木は「そんなことはないんですけど、恥ずかしいです」と照れ、曲の感想を「本当に抱きしめられているような、聴いていて本当に温かい気持ちになれました」と述べた。
また、映画を見て感じたことについて越智は「みんな愛があるなって思いました。いろいろな立場の愛があって、みんなが守るために戦っているっていうすごく温かい気持ちになる映画だなと思ったので、見た人たちはいろいろな愛の形を受け取ってくれるんじゃないかなと思いました」と口にしていた。
◆取材・文=大野代樹