のどかな海街にある「マロニエ産婦人科医院」で働く35歳の産婦人科医・雪宮鈴(吉高由里子)。ある医療裁判がきっかけで、大病院を追われた彼女は、命の始まりと終わりが、繰り返される毎日や、窮屈で息苦しい社会の中で心がすり減り、誰にも本音を語らず、孤独な毎日を過ごしていた。
そんなある日、鈴は息抜きのためソロキャンプへ。一人で酒をあおり、燦然と輝く星空を見上げたその時、彼女の前に一人の美しい青年・柊一星(北村匠海)が現れる。どこから来たのか、何者なのか、彼は何も語らない。息が白くなる冬の星空の下で、何枚も何枚も、鈴に向けてシャッターを切る一星。
しかも、鈴の酒を勝手に飲み始めたかと思えば、寒さに震える彼女に自分のマフラーをかいがいしく巻いてくる。やけにしくずうずうしくて、でも慈しむように優しい青年。そんな不思議な青年に戸惑いつつも、酒の力もあいまって、そのまま鈴と一星は、キスをしてしまう。
翌朝。微妙に記憶のない頭を抱えて目覚めた鈴は、一星が何か手でサインを伝えたまま、去ってゆく背中を見送る。あれは夢だったのだろうか、非日常な思い出を片手に現実に戻った彼女は、やがて、一星から送られたサインの意味に気付く。
公式HPなどで見ることができる予告動画やあらすじでは、美しい青年・一星と運命的な出会いを果たした鈴の姿や鈴の思いのような「人は恋で生まれ変わる。教えてくれたのは、10歳下のあなたでした―」の文字が。また、鈴と一星が引かれ合うように口付けをする様子や、ドキドキしてしまうような胸キュンシーン、そして、命の「尊さ」や「はかなさ」が伝わるようなシーンなどが公開されている。
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