藤ヶ谷太輔演じる人生の沼にハマった元エリートが“オトナの一つ屋根の下ラブ”を繰り広げる<ハマる男に蹴りたい女>

2023/01/14 21:00 配信

ドラマ レビュー

関水渚演じるギャップのあるヒロイン


さらに、このドラマでお薦めしたいのは関水渚が演じるいつかと、京本大我が演じる香取のといった個性豊かなキャラクターの存在。ヒロインのいつかはとにかくかわいかった。とあることがきっかけで紘一に対して、トゲのある喋り方のまま指示したり、紘一をさんざんこき使ういつか。

基本的に紘一に向ける表情がむすっとして怒っているようないつかが、時たまかわいらしく笑ったり、紘一をちょっと心配そうに見つめたりするので、正直、そのギャップに自然と癒やされていた。

京本大我による破壊力抜群な表情


一方で、そんないつかと同期であり、紘一のライバルとなる男・香取の存在も忘れてはいけない。電話口から聞こえる優しく甘い声だけで、「ありがとうございます。耳が幸せです!」となるのに、次の瞬間では破壊力のある笑顔を見せる香取。その破壊力抜群の表情を見逃さないでほしい。

そして、キャラクターのよさはもちろんだが、同ドラマはそれだけではない。誰しもにふりかかる可能性のある展開をはじめ、「この気持ち分かる…」と共感するようなせりふや思わずウルっときてしまう瞬間も多々ある、ラブストーリーだけではない、そんな30分間のドラマに没頭してほしい。

最後に、紘一やいつかが今後どういった関係になっていくのか、また香取が紘一やいつかにどのように絡んでくるかも楽しみつつ、「ハマる男に蹴りたい女」を私と一緒に最後まで見届けていただければと思う。(『ハマる男に蹴りたい女』を見た皆さんにはぜひ『紘一派』か、『香取派』か、ぜひ教えてほしい)。

文=くまこでたまこ