その後も、彼女は日曜劇場「オールドルーキー」(2022年、TBS系)で将来有望なフェンシング選手役を体現し、12月23日に公開されたアニメーション映画「かがみの孤城」では、アニメ声優初挑戦ながら「どうしても勝ち取りたいと思って必死に練習して挑みました」と猛特訓の末に、オーディションで主演の座を射止めた。それだけに同作の公開前夜祭イベントでは、無事公開を迎えられたことに思わずウルっときてしまう場面も。ピュアであり、芝居への思いが人一倍強いところを垣間見せた。
2023年1月スタートの3作品で、先陣を切って登場したのが妻夫木聡主演の「Get Ready！」で演じる高校生・嶋崎水面。妻夫木演じるパティシエ・波佐間(通称：エース)と彼が作るケーキを熱心に推す女の子で、波佐間の“本性”を知らずにパティスリー「カーサブランシェ」に足しげく通っている快活な、いわゆる今どきの高校生役だ。
だだ、同ドラマ公式サイトの役紹介には「一見ごく普通のケーキが大好きな女の子だが、時折寂しげな表情を見せることも」とあり、単なる無邪気な高校生ではないのかもしれない。今後どうなるかも楽しみだし、日曜は“初大河”となる「どうする家康」で演じる家康(松本潤)と瀬名(有村架純)の長女・亀姫も控えている。こちらもキャラクター的にハマり役に違いない。
16日からは「ZIP！」内で放送されている朝ドラマ「パパとなっちゃんのお弁当」のヒロインを好演しているが、歴代カルピスウォーターの先輩たちのように、本家“朝ドラ”ことNHKの連続テレビ小説でヒロインを務めるのも時間の問題か。
それくらいの大器の片鱗をドラマデビュー作で見せた彼女。もはや“青田買い”というのもおこがましいが、“立身出世”が約束された彼女を今注目しないで、どうする？
◆文＝ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)
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