続けて、鈴木と共演した感想を聞かれると「現場では『亮平さんがいる』っていう感じではなく、常に浩輔さんがいました。僕は龍太っていう人物でそこにいて、浩輔さんとしていてくれたから、その信頼関係が出来ていたので、もちろん亮平さんに助けてもらったこともたくさんあるんですけど、浩輔さんに救われた、引っ張ってもらったという感覚の方が強いかも知れないですね」と回顧。
さらに、鈴木とキスをするシーンの演出について「先に歩いてる浩輔さんに向かって、僕が後ろから『浩輔さん』と呼んで、振り返ったところでキスをするんですけど、何回かテイクを重ねていて、毎回『浩輔さん』と呼んでいたら、監督から『浩輔さんじゃなくて亮平さんって呼んで』という指示があったんです。何回もテイクを重ねると慣れてくるので、新鮮な反応を求めての演出だと思うんですけど、そういう指示を出してくれる監督ってあまりいないので、驚きました。その指示によって、それまでのテイクになかった新しい浩輔さんの表情が見られたと思います」と明かした。
◆取材・文=大野代樹