キャスティングを見ただけで、思わず「これは絶対見たい!」と胸躍るドラマがある。吉高由里子と北村匠海はまさにそんな組み合わせではないだろうか。2人が10歳差のラブストーリーを演じるのが、新ドラマ「星降る夜に」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)。これまで数多くの名作を生み出してきた脚本家・大石静が、大人のピュア・ラブストーリーをみずみずしく描く。
吉高:ただのキュンキュンだけじゃなくて、ちゃんとヒューマンな部分も描かれているところが、大石さんの書くラブストーリーの魅力。登場人物それぞれが振り返りたくないようなトラウマを抱えていているところがすごく人間っぽくて。ずっと第一線でお仕事をされているからこそ、いろんな人を見てきたと思いますし、そんな大石さんだから書けるキャラクターを演じることで、私自身がどういうものを得られるのか今から楽しみです。
北村:僕は大石さんの作品は初めてですが、脚本を読んでいるだけで吉高さんの演じる鈴やディーン(・フジオカ)さんの演じる深夜が浮かんでくるんです。そこに一星を演じる僕がいる画(え)も自然と頭の中で膨らんできて。脚本を読んで撮影が始まるのがより楽しみになりました。
吉高が演じるのは産婦人科医の雪宮鈴。北村は、生まれつき聴覚を持たず、音のない世界を生きる遺品整理士・柊一星に扮(ふん)する。
吉高:鈴は人との向き合い方がすてきだなと思いました。それは一星に対しても同じで。
北村:一星がろう者であることを特別視せず、フラットに接していて。一星にだけじゃなくて、鈴は誰に対しても同じ目線で接することができる女性。そういうところに一星も引かれたんだと思うし、だから一星もありのままの自分をぶつけることができたんじゃないかな。
吉高:一星もそうだよね。劣等感みたいなものが全然ない。仕事に対してプライドがあって、人間らしいおせっかいな部分もあって。猪突(ちょとつ)猛進というか、真っすぐな一星の生き方に圧倒されて振り回されていくうちに、鈴は一星のことを好きになっていったんじゃないかなと思います。
北村:大石さんの脚本は、セリフ一つ一つに愛がある。一人一人にストーリーがあって、ちゃんとそこに光が当たるヒューマンドラマになっているので、ぜひそんなところも楽しんでもらえたら。
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