くるみの絵の色使いに感心する拓郎。そんなくるみは「みんなで描くの楽しいですね、ずーっと描いていたいです」と心の底から楽し気に言った。
“楽しい”は、今回の一つのキーワードだった。
実は拓郎は、長年にわたり表紙のデザインを手掛けてきた漫画家の新連載を若手デザイナーが担当することを知り、自身の感性が古くなっているのかもしれないと戸惑いを抱えていた。そんなとき木ノ下から「昔はもっと楽しそうにやっていたよ」と言われたのだった。
くるみたちと公園でのびのびと写生をして、「な~んかいいよね、自由に描くのって」とつぶやいた拓郎。絵里との帰り道、「この仕事、何年もやってきてさ、自分は大丈夫って思ってたんだけど、頭固くなってたわ」と言い、誘ってくれたことに感謝をした。
20年というキャリアを積み重ね、その経験で対応できることがある一方で、仕事への向き合い方の変化や“若い感性”という壁を感じることも出てくる。いつしか失っていたことに気付く拓郎の姿を通して、ハッとさせられる展開となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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