眞島秀和主演「しょうもない僕らの恋愛論」で、中田青渚が天真爛漫な女子高生を表情豊かに好演

2023/02/03 17:48 配信

ドラマ レビュー

主人公・拓郎(眞島秀和)の人生を動かす役を中田青渚が熱演中「しょうもない僕らの恋愛論」第1話より (C)原秀則/小学館/ytv

眞島秀和が主演を務める「しょうもない僕らの恋愛論」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)の第3話が2月2日に放送された。本作で主人公が20年前に愛した女性の娘を演じている中田青渚。キュートな笑顔をはじめ多彩な表情を見せて存在感を放っている。(以下、ネタバレがあります)

楽しむ気持ちを持つくるみの姿に拓郎が変化

同ドラマは、原秀則の同名漫画が原作。人生の停滞期に入った書籍デザイナーの筒見拓郎(眞島)と、拓郎が20年前に愛した女性の娘である17歳の少女・谷村くるみ(中田)、そして拓郎の高校の同級生で20年以上も思いを寄せている森田絵里(矢田亜希子)という、不器用な男女が織り成す等身大のヒューマンドラマとなる。

出演はほかに、くるみの同級生・小椋悠をJO1木全翔也、拓郎の行きつけのバーのマスターを嶋田久作、拓郎が勤めるデザイン会社の社長・木ノ下二郎を杉本哲太、くるみの父・平尾研二を橋本じゅん、くるみの祖母・谷村桃子を手塚理美が演じる。

第3話は、仕事で自分の感性が古くなっているのではと戸惑っていた拓郎が、同級生たちにバンドのイラストを描いて欲しいと頼まれたくるみの姿を通し、失っていたものに気付くというストーリーが展開した。

中田青渚がキュートな魅力を発揮

くるみは、見た目はキュートだが、性格は押しが強く、陽気で、自立心が強い高校2年生。両親は小さい頃に離婚し、母・安奈に育てられてきたが、がんで亡くなってしまった。その母がかつて好きだった人=拓郎に会ってみたいというくるみの思いから、拓郎、くるみ、そして絵里の人生が動き始めていく。

そんなキーマンとなるキャラクターを、中田が魅力的に演じている。幼なじみでもある悠をナチュラルに振り回してしまうマイペースさ。意を決して拓郎に会いに行ったときのまなざし、好奇心からくるお茶目さ、そしてチャーミングな笑顔。第3話では、絵を描くことに夢中になっていて祖母の桃子に「いっぱい食べないと絵もうまくなんないわよ」と言われて「そうなの?」とごはんをめいっぱいほおばる素直さも。表情豊かにくるみという人物を作り上げている。また、一人二役で安奈も演じており、少し大人っぽい表情も見せる。

2000年生まれの中田は「第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014」でグランプリを獲得して芸能界入り。「ラーメン大好き小泉さん2016新春SP」(2016年、フジテレビ系)でドラマ初出演後、「中学聖日記」(2018年、TBS系)、「dele(第6話)」(2018年、テレビ朝日系)、映画「3月のライオン 後編」(2017年)、「うみべの女の子」(2021年)などに出演。

2022年にはNHK BSプレミアムで放送された時代劇「善人長屋」で連続ドラマ初主演を務め、次世代を担う俳優として注目されている。本作で披露している多彩な表情は、今後のさまざまな役にも生きるはずだ。