自分が助かったとしても、妻は自分のことを忘れてしまうと絶望して「助けてもらう意味はない」と初めは手術を拒否していた健二。そんな健二にエースは「たとえ生きながらえたとしてもきっとあんたも絶望のふちに立つことになる。だが、それが終わりじゃない。俺たちは、生きようとする人間にしか執刀しない」と告げられ、健二は決意。“俺たち”というエースの言葉が印象的だった。
闇医者チームを組むことはジョーカーからの提案であったことが明かされた。ジョーカーは「俺はただ絶望のふちにいる人を救いたい。あんたのその腕を活かすこと、それが俺の生きる意味だ」と告げ、いまの手術を行う場所と最新機器をすべて揃えてスタートさせた。
「生きてこそ」という思いをずっと口にしていたジョーカー。独断でチームを引っ張っているように見えたエースだったが、自分の哲学を持ちながらも相棒として同じ思いが根底にあった。
まだ、謎は残る。警察も追いかけているエースの正体だが、波佐間永介という名前はジョーカーが考えた偽名だ。また、ジョーカーと出会ったときに、エースがどうして“絶望のふち”にいたのかも。本話で登場したチームの一員で、特殊機械担当のクローバーこと石川智明(小林勝也)の「いつか彼らにも話してあげたらどうですか。あなたが失った命のことを」という言葉がつながっていると思われる。
チームとしての熱い始まりが分かったことで、これからの展開がますます楽しみになった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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