竹中の話を受け、斎藤は「(聞き取りづらいのは)普段からそうだなと思いながら…ただ、その時もし山田孝之さんが竹中さんと食事していて、『零落』の話をして『大好きです』って言ってたら、ここには山田孝之が立っていたんだろうなって」といたずらっぽくポツリとこぼし、竹中は「それはない！いやいや、孝之じゃないでしょう(笑)」と慌てて否定。
あらためて、斎藤は「猫背というか、普段の僕は非常にローな人間なので(役と)地続きなものがあり、何かを立ち上げることなく現場にいたなという記憶があります」とある種自然体で演じられたことを明かし、“ハマり役”であることを強調した。
同作は、⻘春漫画の金字塔「ソラニン」などで知られるカリスマ漫画家・浅野が新境地に挑んだ同名漫画を俳優・竹中の演出によって映画化。8年間の連載が終了し、自堕落で鬱屈した空虚な毎日を過ごす元人気漫画家・深澤を斎藤が、“猫のような目をした”風俗嬢・ちふゆを趣里が演じ、その他にMEGUMI、玉城、安達祐実、山下リオらが脇を固め、3月17日(金)より全国公開される。
◆取材・文・撮影＝ブルータス・シーダ