“ディズニー音楽のレジェンド”アラン・メンケンの来日公演が近づいてきた。題して、アラン・メンケン ソロ・コンサート 「ホール・ニュー・ワールド」。最初から最後まで名曲づくしの一夜になるのは間違いないところ。アカデミー賞をはじめ、エミー賞・グラミー賞・トニー賞を獲得し、史上16人目となる“EGOT”を達成したアランなのだから、考えてみればそれはごく当たり前のことか。さすがアランというべきか、同コンサートでは、驚きの要素も用意してくれているようだ。今回は音楽ジャーナリスト・原田和典氏が、アランのアカデミー賞受賞の歴史と来日公演の見どころを紹介する。
アランは、「アラジン」「美女と野獣」「リトル・マーメイド」「ポカホンタス」でそれぞれアカデミー賞作曲賞&歌曲賞と2部門ずつ受賞し、合計8つの賞を受賞しており、加えてゴールデングローブ賞、グラミー賞、エミー賞、トニー賞も合わせればもはや何冠になるのか…実績を掘り下げれば掘り下げるほどに圧倒的だ。
最初の「アカデミー賞」作曲賞受賞作となったのは1989年の「リトル・マーメイド」で、「アンダー・ザ・シー」が歌曲賞に。続いて、1991年の「美女と野獣」では「美女と野獣」が歌曲賞に、翌年には「アラジン」で、今もなお脈々と語り・歌い継がれる名バラード「ホール・ニュー・ワールド」が歌曲賞を受賞。そして1995年に「ポカホンタス」(※ミュージカル・コメディー部門)で、「カラー・オブ・ウィンド」が歌曲賞を受賞している。それ以外にも多数のノミネート作品があり、受賞歴にはないものの心に残る名曲を多数生み出してきた。
最近の活動では、2022年からディズニープラスで配信されている「魔法にかけられて2」における、おちゃめでノリのいい音作りが鮮やかだった。アランは「白雪姫」(1937年、音楽フランク・チャーチルほか)など、古典的なディズニー作品を意識しつつ魔法の王国・アンダレーシアを描き、そのキャラクターが現代に入り込んでくるところに今日的なサウンドを用いたという。
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