妻夫木聡が主演を務める日曜劇場「Get Ready!」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)は、多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者チームの活躍を描く完全オリジナルの医療ヒューマンエンタテインメント。
主人公は、“エース”と呼ばれる孤高の天才執刀医で、昼間は自身の店であるパティスリー「カーサブランシェ」でパティシエとして働く波佐間永介(妻夫木)。波佐間率いる闇医者チームのメンバーは、波佐間の相棒である交渉人・下山田譲(通称:ジョーカー)を藤原竜也、凄腕オペナース・依田沙姫(通称:クイーン)を松下奈緒、若き万能ハッカー・白瀬剛人(通称:スペード)を日向亘が演じる。
白瀬の過去が描かれた第7話(2月19日放送)のラストシーンでは、下山田が波佐間に「そろそろお前も、過去に何があったのか聞かせてくれないか…」と告げるシーンが描かれ、視聴者からは「いよいよエースの過去が!」「予告映像に映っているエース、人間味がある…」「過去に何があったのか気になる」などの声が上がり、盛り上がりを見せている。
注目の第8話の放送を前に、同作でプロデューサーを務める佐井大紀氏にインタビューを実施。8話から最終回に向けての注目ポイントや、毎話ドラマを盛り上げているゲスト出演者のキャスティングについて語るほか、28歳の佐井氏が、学生時代から憧れているという堤氏の現場でのエピソードも飛び出した。
――これまでの放送で、反響が大きかった回やシーンを教えてください。
視聴者の方からの反応を拝見していますと、各話で登場する患者さんのストーリーに対する共感の声を多くいただいているなと感じます。これまで、池松壮亮さん、柄本明さん、杉本哲太さん、美村里江さんなど、そうそうたる方々にご出演いただき、お一人お一人が切ないお芝居をしてくださいました。生きていくってすごく複雑で答えの無いことだと思うのですが、1話と2話では、過ちを犯してしまった人が余命宣告を受け、生き直す選択をするといった役を、池松さん、柄本さんに圧巻のお芝居で演じていただきました。
3話は、娘を殺害した3人の男たちへの復讐をしていた患者が、心の傷を抱えながらも生きていくことを選ぶというお話で、4話は才能を取るか命を取るかの選択を余儀なくされた患者が、才能を失って生き続ける選択はしないというお話でしたが、どちらも生きることの業みたいなものが物語の中にあったので、そこを体現してくださる方に演じていただきたいなと思い、杉本さんと美村さんをキャスティングしました。
5話では、奥さんが若年性アルツハイマーを抱える旦那さん役を高橋光臣さんに演じていただいたのですが、光臣さんってものすごく切ないお芝居をされるんです。記憶を無くした妻と共に生きていくことを選ぶのか、違う選択をするのか、夫の切実な思いを体現していただきたいなと思って光臣さんにご出演いただきました。各話ゲストの生きることの切実さやつらさと表裏一体の美しさといったところを考えながら、キャスティングや脚本を作っています。
――ゲストの方たちも、その部分を感じ取って演じてくださっているのですね。
そうですね。皆さん感じ取って演じていただいております。ゲストの方の演技が光るのは、仮面ドクターズの皆さんが盤石だからなんですよね。仮面ドクターズという設定はSF感があって感情移入しづらい側面もあると思うのですが、仮面ドクターズを演じる皆さんのお芝居が圧倒的に安定しているので、存在しないはずの人物なのに、確かにそこに居るような説得力があります。仮面ドクターズの皆さんがしっかりキャラクターを演じているので、感情が振れたお芝居をゲストの方がされた時に、ずしっと受け止めてくださっているのだと思います。
4話で、生き続ける選択をしなかった洋子(美村)について、下山田が「彼女(洋子)には生きていてほしいと思ってる」と言ったことに対して「何言ってるんだ、生きてるだろ」と返す波佐間のセリフだったり、そのセリフで心が動く松下さんの受けのお芝居だったり…。藤原さんの説明ゼリフ1つ1つにも情緒がありますし、仮面で表情が見えない中での身振り手振りのお芝居の説得力というものも天才的です。
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