そして絵里に転機が訪れることに。仕事ではもうすぐ勤続20年で“バリキャリ”として活躍してきた絵里は、海外赴任を打診されたのだ。
臆病なところがあって、告白して友だちでなくなるくらいならこのままでいいという思いもあったが、誰と付き合っても拓郎と比べてしまっていた絵里。会社の同期に拓郎のことを諦めないと「仕事だって、他の恋愛にだっていけない」と言われたこともあり、まずほんの少しだけ、思いがあふれ出した。拓郎に頼まれて、けがしたくるみを迎えにいった帰り、絵里は「安奈さんと出会う前から私は拓郎だけを見ていたの」と打ち明けた。
「またまたやめろよ、そういうの苦手なの知ってるだろ」と、からかわれていると思った拓郎。後日、大学の同級生だった柳(好井まさお)に好きだったという意味だと言われても、まだ信じなかったが、本気で受け止めなかった謝罪の気持ちを込めて、行きつけのバーに絵里を誘い、サプライズで誕生日を祝うことに。
バーのマスターの気遣いで拓郎と2人きりで過ごした絵里は、そこでついにきちんと告白をした。
一方、悠はくるみに「時間ある?」と誘ったものの、なかなか用件を言い出せなかった様子。大人な絵里と、高校生の悠、世代は違っても、片思いの切なさや悩ましさは一緒。友だちとしての良き関係を壊したくないという、揺れ動く気持ちが細やかに描かれた展開は、共感を呼び起こさせた。
告白された拓郎、また、悠に以前言われたことで拓郎が気になっているくるみも含め、それぞれ変化を迎える時がきた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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