日向亘、畑芽育ら若手俳優たちが競演、物語は苦さの残る展開に<Get Ready!>

2023/02/20 11:48 配信

ドラマ レビュー

日向亘、畑芽育ら若手俳優たちの競演で見せる

これまでも患者を通して社会問題を斬ってきた本作。今回は、“いじめ”を加害者が教師であるという角度から取り上げ、問題提起した。

スペードは若いがゆえに暴走気味となってしまったが、遙を救いたいという熱い気持ちが原動力だった。夏美や里佳の何とかしたいという一生懸命さも胸を打った。

「救ったとして生きられるのか?」というエースの問いに、「遙にはこんなバカなことをする仲間がいるんだ」「遙はちゃんと生きられるから。俺が守るから」と、スペードではなく白瀬として答えた。

遙はエースのオペで意識を取り戻し、学校へ行けるまでになった。だが登校初日、遙は林の腹部をカッターナイフで刺してしまった。

それを不正アクセスしている防犯カメラを通して見て「こんなことになるなんて。遙を助けたかったんだ」と肩を落としながら言うスペードに、「それはこれからもできる。ちゃんと生きられるって言ったのはお前だろう」とエース。

命が救われても、いじめで壊れてしまった心はどうにもならなかったのか。ほろ苦く、後味の悪さがあったが、エースの言葉が未来につながることを願う、ビターエンド。

そんな物語を日向亘畑芽育池間夏海竹内カンナという若手俳優のみずみずしい競演でけん引した。

なかでも、闇医者チームの一員としてレギュラー出演する日向。スペードは人とコミュニケーションをとることが苦手な人物だったが、今回は喜怒哀楽を表に出して熱演し、チームの一員への認識を深める変化を好演した。

次回、2月26日(日)放送の第8話では、ついにエースの過去が明かされる。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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