内藤哲也選手が“愛”する武藤敬司選手との引退試合に有田哲平「『武藤敬司引退試合』はファンなら義務」<有田哲平の引退TV>

2023/02/20 17:00 配信

バラエティー

自身の引退について語る武藤敬司(C)AbemaTV,Inc. (C)PRO WRESTLING NOAH

くりぃむしちゅー有田哲平フワちゃんが、MCとして初タッグを組むバラエティ番組「有田哲平の引退TV」#7を、ABEMAにて2月17日に配信した。

有田哲平の引退TV」は、極めて近い将来の“引退”を決意した有田が、一緒に引退したほうがいいと考える芸能人に引退勧告をするという異色のABEMAオリジナルバラエティ番組で、引退勧告を受けたゲストの人生観や、周囲の人に対する想いなど、“引退”というテーマからあぶりだされるゲストのかざらない赤裸々な発言が、毎回、大きな話題を呼んでいる。

“引退の美学”

「有田哲平の引退TV」より(C)AbemaTV,Inc. (C)PRO WRESTLING NOAH


これまで引退勧告をしに行った全員から“合同引退”を断られ続けている有田が、2月17日配信の #7では、“引退”とはどういうことなのかをより掘り下げていくために、すでに“引退”を決意しているプロレス界のスーパースターの武藤敬司選手から、“引退の美学”について学ぶ。

武藤選手は、日本のプロレスシーンが誇る“プロレスリング・マスター”で、1990年代には橋本真也さん、蝶野正洋との“闘魂三銃士”でプロレスブームを牽引するかたわら、グレート・ムタという全米屈指のヒールとして海外のリングで活躍し、プロレス界の発展のため尽力した。2021年2月にはGHCヘビー級王座を奪取し、日本プロレス史上3人目となる主要3団体シングル王座制覇という偉業を達成するなか、2022年6月に「かつて『プロレスとはゴールのないマラソン』と言った自分ですが、ゴールすることに決めました」と突如、引退を発表し、プロレスファンのみならず、多くの人々に衝撃を与えた。

「有田哲平の引退TV」より(C)AbemaTV,Inc. (C)PRO WRESTLING NOAH

豊本明長、神奈月、獣神サンダー・ライガー、内藤哲也選手が語る

「有田哲平の引退TV」より(C)AbemaTV,Inc. (C)PRO WRESTLING NOAH


芸能界にも武藤選手のファンが大勢いるなか、番組ではプロレス大好き芸人の東京03豊本明長、武藤選手のモノマネの開拓者で、プライベートでも交流があるという神奈月、そして武藤選手とともに同じ時代を戦いぬき、2020年に引退した獣神サンダー・ライガーへ話を聞くことにした。

豊本は、武藤選手の引退について「好きな選手が引退となると、試合が見られなくなるのでさびしい気持ちはある。でも性格上、“今日で辞めるわ!”とか言いそうな人なので、来年の2月に引退しますって前もってストロークがあったのがよかった」と語りつつ、武藤選手のすごさについても「リングインの時に、トップロープをつかんで倒立しながらリングに入るんですけど、それってプロレス界を見渡しても武藤さんしかいなかった。試合以外の所作、動きもずっと気になって見るようになって。次の人が入場しているのに武藤さんを見ちゃう。主役なんですよね。だから惹かれていった」とコメントした。

また、神奈月は、武藤選手のことを「90年代で活躍していた人のなかの“最後の砦(とりで)”」と評しながら、「武藤さんが引退しちゃうということは、その時代のプロレスの終焉を意味する」としみじみと語る。

さらに、獣神サンダー・ライガーは、「試合をしていると、体にかかる負担は大きい。それを60歳までやり続けた。僕は引退したのが55歳。それを考えるとたいしたもの」と武藤選手の今日までの活躍を称えつつ、武藤選手の魅力については「色気。ほかの選手にはない色気がある。感情をゆさぶる。練習したから身につくものではない。神様から与えられたもの」と絶賛した。

さらに、武藤選手ラストマッチの対戦相手であるプロレスラーの内藤哲也選手も登場し、“武藤愛”を語る。

内藤選手は「俺のプロレスファンの始まりが武藤敬司選手。好きな選手が引退するのを今回、初めて経験するので“さびしいな”と思うのか、どう感じるのか」と胸の内を明かしつつ、「高校生の頃は、ワイシャツの下は必ず武藤Tシャツを着ていました。常にワイシャツ脱いだら武藤Tシャツという状況。当時のファンクラブ先行予約は電話だったので、授業中にこっそりファンクラブ先行予約をしていました(笑)」と学生時代から武藤選手の大ファンであったことを告白した。

そして、引退試合への意気込みとしては「(武藤選手は)プロレスを好きになったキッカケですし、俺が今、プロレスラーとしてリングに立っているのは武藤敬司という選手がいたからなので、武藤敬司という存在に感謝しています。だからその感謝の気持ちを胸に、2月21日、東京ドームのリングに立ちたい」と真摯に語っていた。

「有田哲平の引退TV」より(C)AbemaTV,Inc. (C)PRO WRESTLING NOAH

スタジオトークでは

「有田哲平の引退TV」より(C)AbemaTV,Inc. (C)PRO WRESTLING NOAH


スタジオトークでは、有田が武藤選手の引退について「男子プロレスのなかでは相当、大きな事件なんですよ。ひとつの大きな時代の終わりというか。武藤敬司さんという方は、日本プロレスのなかでももっとも天才のスーパースター」と語ると、2022年に女子プロレスでデビューしたフワちゃんが、「武藤敬司という存在はみんな知っていると思うけど、どういう人なのかはあんまり知らなかった」と言及したことを皮切りに、有田が武藤の数々の偉業を熱く語りだす。

「僕らの世代の選手は、アントニオ猪木選手にあこがれる人がほとんどだった。でも、(数々の偉業により)武藤さんにあこがれてこの世界に入る人がめちゃくちゃ増えた。だから、プロレス界をガラッと変えてしまった。でも、誰も武藤さんにはなれない。天才だから」と語りつつ、武藤選手にあこがれてプロレスラーとなった内藤選手についても、「デビュー当時は赤パンツをはいて、武藤さんに似ていた。でも、それによってブーイングを受けてしまい、今のような髪やヒゲを伸ばすスタイルになり、それから人気が出た。そうしたら、武藤さんが引退試合に内藤さんを指名するわけだから!」と引退試合の対戦カードに大興奮する様子も見せていた。

「有田哲平の引退TV」より(C)AbemaTV,Inc. (C)PRO WRESTLING NOAH