生田斗真、「イケパラ」で開花したコメディセンス 伝説的学園ドラマで演じた愛すべき“当て馬”

2023/02/23 08:30 配信

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最新主演作は笑って泣けるお風呂エンタメ



そんな生田の最新主演作「湯道」は、生田演じる建築家の三浦史朗が実家に舞い戻ってくるところから始まる。亡き父が遺した銭湯「まるきん温泉」を畳みマンションに建て替えようとする史朗と、店を切り盛りする弟・悟朗(濱田岳)は激しく対立。そんな中、悟郎がボイラー室で起きたボヤ騒ぎに巻き込まれて入院し、看板娘・秋山いづみ(橋本環奈)の助言で史朗は仕方なく代理店主として過ごすことに。

史朗が不慣れながらも沸かしたお湯に浸かるのは、天童よしみ、クリス・ハート、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、吉田鋼太郎、夏木マリ、柄本明、小日向文世、角野卓造、生見愛瑠、窪田正孝らが演じる一癖も二癖もある客たち。彼らの人間模様に触れるうちに史朗の凝り固まった心もほぐれていく、“お湯”を愛する全ての人に贈る、笑って泣けるお風呂エンタメとなっている。鑑賞後は、ひと風呂浴びた後のように心も身体もポカポカしそうな作品だ。

TVerでは他にも「ハチミツとクローバー」(2008年)、「魔女裁判」(2009年)、「ヴォイス~命なき者の声~」(2009年)、「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~」(2012年)、「元彼の遺言状」(2022年)が無料配信中。2月4日に放送された生田主演のスペシャルドラマ「大河ドラマが生まれた日」(NHK総合)が大きな話題を呼び、23日は映画「湯道」の公開。さらに、3月に「幸運なひと」(NHK BSプレミアム)、7月に「警部補ダイマジン」(テレビ朝日系)と2本の主演ドラマ放送が控え、その活躍がすでに約束されている2023年。生田の原点のひとつとも言える「イケパラ」を見たことがある人もない人も、ぜひこの機会に鑑賞してほしい。

■文/苫とり子

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