TVアニメ「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編」(毎週土曜深夜2:08-2:38ほか、MBSほか/ディズニープラスで定額制見放題独占配信)の第32話「Strive together」が配信中だ。今回もタケミチならではの“すごさ”が随所に感じられる回となった。「オレが勝ったら黒龍をもらう!!」と大寿に宣戦布告。ボロボロで、どう見ても勝てる見込みがない戦い。柴八戒は「オマエはっ なんも変えれねぇんだよ!!!」とタケミチを止めようとしたが、そこからが諦めの悪い男・タケミチの本領発揮。そして彼の強い思いが八戒を動かすことになった。(以下、ネタバレを含みます)
タケミチの当初の目的は、黒龍(ブラックドラゴン)の総長で兄の柴大寿を殺そうとしている八戒を止めること。それは回避できたものの、八戒の姉・柚葉が現れて、大寿を短刀で刺してしまった。しかし、タケミチがとっさに声を出したことで、一瞬早く動いた大寿の傷は致命傷に至らず、逆に柚葉が大寿に殺されかける事態に。
そこに三ツ谷と千冬が加わり、形勢逆転かと思われたが、教会に黒龍の乾、九井が現れ、タケミチたちはまたまた不利な状況になってしまった。三ツ谷が来たことで、マイキーたちもやって来るんじゃないかという淡い期待を抱いていたが、三ツ谷は単独で来たことが分かり、タケミチは絶望の淵に立たされる。そんな状況に陥っても、三ツ谷と八戒が大寿倒すことを信じて立ち上がり、“まだ懲りない”が取り柄のタケミチはヒナタの「君は負けるってわかってて助けに来てくれたんだよ」という言葉を思い出し、粘り強さのスイッチが入った。
“変えられない”。タケミチもそう思ったことが何度かあった。何をやっても未来が変わらず、自分には何も力がないんだ、と。しかし、それこそ諦めが悪いタケミチらしく、何度も行き来する間に少しずつだけど変化が起こっていた。タケミチに“ありがとう”と言う者がいて、タケミチに“頼む”と大事なものを託す者も出てきた。心を許せる友達や愛する人もなく、独りぼっちだった現代を知っているからこそ、タケミチはその少しの変化にも気付き、それを糧としてきた。何もせずに諦めようとする八戒にタケミチはこんな言葉を投げ掛けた。「万が一… 未来を変えれるなら命を懸ける価値はあるだろ?」と。そして、「頑張ることは辛くねぇよ 一番辛いことは…“孤独”なことだ」とも。
大寿の顔面に一発喰らわせ、膝をつかせることもできたタケミチ。流れがいい方向に行くかと思われたが、ここで衝撃の告白が…。八戒は、兄・大寿の暴力から姉の柚葉を守ってきたと言っていたが、実はそれはうそだった。八戒は大寿に対して何もできず、そんな八戒を柚葉が守ってきたというのが真実。教会にやってきた柚葉が大寿にボコボコに殴られても刃向かって行ったのは、これまで通り、弟・八戒を守るためだった。ここまでの流れの中で、大寿が秘密を話そうとしたり、八戒をあおったりして、奥歯に何か挟まってるような違和感があったが、そういうことかと合点が入った。
そのことを知られたくなかった八戒。自分の不甲斐なさに恥入るような気持ちだったに違いない。しかし、タケミチは「オマエはダセェ!! 」「オレはもっとダサかった」と言って、決して見放したりしなかった。タケミチだけではない。三ツ谷も「生まれた環境を憎むな」と言いながら、自分も憎んだ時期があったことを吐露。
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