<大奥>仲里依紗“綱吉”と山本耕史“右衛門佐”の心が通じ合う姿が感動を呼んだ

2023/02/28 17:35 配信

ドラマ レビュー

「大奥」第7回より(C)NHK

ドラマ10「大奥」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の第7回が2月21日に放送され、「5代 徳川綱吉×右衛門佐編」が展開。綱吉(仲里依紗)と右衛門佐(山本耕史)が描かれ、2人の心が通じ合った姿が熱い感動を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

「大奥」とは


よしながふみの同名コミックを森下佳子の脚本でドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。

江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病であった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍・家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていくのであった。


綱吉が懐妊しないことを父・桂昌院は責め立てる


綱吉は生類憐れみの令を取り下げたいと父・桂昌院に申し出ると、子が授からなければどうするのかと詰問される。綱吉は意を決してすでに月の物がなく、子を授かるのはできかねると桂昌院に告げるが、桂昌院はそれならなおのこと神仏にすがらなければならないと食い下がる。そして、「将軍の何よりもの務めは子を生むことや、家光公も有功様もそのお務めのために涙を飲んで耐え忍びはったんや! わしはなんのためにお前をもうけたんじゃ!」と責め立てるのだった。綱吉は目に涙を浮かべながら言葉が出なかった。

白髪が増えても虚しいまま大奥渡りに出る綱吉。桂昌院もさらに老いが進むが、飽きもせず「子はまだできひんのか?」と尋ねてくる。