<大奥>三浦透子“家重”と母・冨永愛“吉宗”が抱き合って涙を流す姿が感動を呼ぶ

2023/03/12 20:55 配信

ドラマ レビュー

「大奥」第9回より(C)NHK

ドラマ10「大奥」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の第9回が3月7日に放送され、「8代 徳川吉宗×水野祐之進編」が展開。言葉を流暢に発するのが苦手な家重(三浦透子)に、母・吉宗(冨永愛)が将軍の座を継ぐように言い渡す様子が描かれて感動を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

「大奥」とは


よしながふみの同名コミックを森下佳子の脚本でドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。

江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病であった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍・家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていくのであった。

「大奥」第9回より(C)NHK


家重は吉宗に拝謁する際に粗相をしてしまう


正月元旦の折、3姉妹そろって吉宗に拝謁する。漢詩の話題となり、長女の家重は漢詩を言おうとしても流暢に言葉が発せられないが、次女の宗武はすらすらとそらんじる。悔しい思いをしている家重に、吉宗は家重の得意な将棋の話をふる。そのとき、家重は運悪く排尿管理がうまくいかずに粗相をしてしまう。

家重は部屋で着物を頭からすっぽりと被って涙を流す。小姓の龍(當真あみ)が食事を運んでも、私など死んだほうがいいと家重は言うのだった。