2018年に公開される長瀬智也主演の映画「空飛ぶタイヤ」に、高橋一生が出演することが分かった。
原作は池井戸潤の累計120万部を超える大ベストセラー。池井戸作品としては、初の映画化となる。
ある日突然起きたトラックの脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬)は、トラックの欠陥に気付き、製造元である大手自動車会社のホープ自動車に再調査を要求する。
遅々として進まない調査にいら立った赤松は、自らの足で調査を開始するが、そこには大企業がひた隠しにするリコール隠しがあった…。
一方、ホープ自動車のカスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)は赤松からの再三の再調査要求をうとましく思いながらも、自らも調査内容を疑問に思い調べていくうちに、会社がひた隠す、重大な事実に気付いてしまう。
過去にも行われていた「リコール隠し」。それは二度とあってはならないことだった…。
そんな話題作で、高橋が演じるのは大手ホープ銀行の本店営業本部でグループ会社であるホープ自動車の担当をしている井崎一亮。ホープ自動車の経営計画に疑問を感じ、自らも調査を開始する。
グループ会社内のいざこざに巻き込まれるも、冷静沈着に本質を見失わず、心に熱い正義を持っている男という役どころ。赤松と沢田と直接対決することはないが、物語の大きな軸の一つとなっている存在だ。
高橋は本木克英監督組には初参戦。長瀬とは「池袋ウエストゲートパーク」(2000年、TBS系)「ハンドク!!!」(2001年、TBS系)に続き3度目の共演となる。ディーンとは初共演、池井戸原作作品へは、ドラマ「鉄の骨」(2010年、NHK総合)、「民王」(2015年ほか、テレビ朝日系)に続き3度目だ。
日本を代表する格好良く熱い男たちが織りなす大逆転劇を楽しもう。
――オファーを受け、脚本を読んだ時のお気持ちは?
池井戸さんの初映画化作品、しかも社会派人間ドラマということで純粋にうれしかったです。
脚本を読んだ時に、あれだけ長い原作なのにシェイプされ、かつ原作に忠実で、非常に映画的なつくりも踏襲されているのではないかと思いました。
――池井戸作品への出演は3作品目ですが、意気込みは?
勝手にご縁を感じてしまっています。池井戸さんの描く社会的な要素や人間の本質だったりするものが、社会を通して浮き彫りになっていく作品が多いので、出演させていただくことは役者冥利(みょうり)に尽きます。
――現場の雰囲気、また本木組は初参加ですかいかがでしょうか?
しっかりとお芝居を見てくださっています。監督だけではなく、スタッフ皆さまが役者に合わせて動いてくださるので、恵まれた環境だなというのが第一印象です。監督には安心して委ねられるので、今まで通り役と向き合って、今まで通り作品と向き合う、すてきな環境を用意してもらってます。
――井崎という男はどういう役柄でしょう?演じてみてどうでしたか?
秘めたる熱量がとても強い男だと思います。外向きはそこまで見えないですが、本質は熱い信念を持っているので、そのあたりをしっかりと演じ切れたんじゃないかなぁ…という過大評価はできないですが(笑)。でも監督がOKと言ってくださったのでそれを信じます!
――公開に向けて皆さまに一言お願いします
社会派というと定義づけられてしまうかもしれませんが、いろいろな人間が描かれていて、余すことなくそれぞれの人の魅力が描かれています。しっかりとした人間ドラマになっていますので、ぜひ来年の公開を楽しみにしてくださったらうれしいです。
作らない演技によって強烈なリアリティーを打ち出す、独自の境地を得た俳優だと思います。低音の美声と、不意に見せる笑顔に世の女性たちが魅了されている理由がよく分かりました。
沈着冷静に物事を判断しようとする眼力の強さと佇まいで、登場しただけで鮮烈な印象を残せると思い、オファーさせていただきました。
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