――映画「おとななじみ」についても聞かせてください。幼なじみ役の井上瑞稀さん、久間田琳加さん、萩原利久さんとの共演シーンが多いんですね。
ほぼその4人でした。後はアン ミカさん、松金よね子さんも一緒にいることが多かったです。
――幼なじみのメンバーとは撮影を通して仲も深まりましたか?
撮影前から高橋洋人監督に「仲良くしてください」と言われていたんです。あえてそう言われることは初めてでしたが、たしかに実際に仲が良くないとそういう空気は出ないですよね。
でも、人見知りが多かったんです。私と萩原くんは二回目の共演でもともと知り合いだったから、その二人で後の二人(井上と久間田)をほぐしていくような感覚でした。ちょっとずつ距離は縮まっていって、撮影初日には仲の良い空気感ができていたと思います。
――井上さんと久間田さんは初め、緊張されていたんですか?
井上さんは初主演ということもあって、少し緊張していたと思います。久間田さんも恋愛ものというところに緊張していたみたいです。すごくうぶな感じでした(笑)。年齢差がそこまであるわけでもないんですが、私と萩原くんはなぜかフレッシュ感がないんです(苦笑)。
貫禄がすごいと言われていて、年も芸歴もそんなに変わらないけど、なんとなくお兄さんとお姉さんな感じになっていたので、自分には若さがないんだなと思いました(笑)。萩原くんはキャッキャすることもできるタイプだったので、(井上・久間田・萩原の)3人でキャッキャしているところに私がツッコミ役でいるみたいな感じで、劇中の関係そのままのようでした。
――2022年は浅川さんにとって芸能活動10周年の年でした。これまでの俳優業を振り返っていかがですか?
毎日楽しく生活しています。以前は、マネージャーさんにとっても手の掛かる子供だったと思うんですが、だいぶ大人になったかなと自負はしています。と言いつつ、(マネージャーがいる)右は見られないですけど(笑)。
でも、いろいろとご指導ご鞭撻をいただきながら「自分で考える」ということが少しずつできるようになってきているのかなとは思っています。前は、出されたものに付け加えることはできても、ゼロベースで分からないことに対しては、どうしていいか分からなくなってしまうことがあったんですけど、最近は場所によって自分を変えられる特殊能力を持ったので、どの現場でもいやすい自分でいられるようになりました。
――「おとななじみ」でのツッコミ役の浅川さんは、いくつかある顔のうちの一つということですか。
同世代の子と一緒だと大人びちゃうところがあるんです。年上の方がいっぱいいる現場だと甘えさせていただきます。だから「大病院占拠」では真飛聖さんや比嘉愛未さんにデロデロに甘えています(笑)。稲葉友さんとは1年前にも共演しているんですけど、「今回、すげえ楽しそうだな。甘えられるお姉さんがいるのがいいんだろうな」と言われて恥ずかしかったです。「好きだもんね、きれいなお姉さん」って(笑)。
――お姉さん好きなんですね(笑)。
気が付いたら近くのきれいなお姉さんに寄って行っちゃうんですよね(笑)。