<大奥>冨永愛“吉宗”の最期と新キャラの登場に未来への希望が感じられた

2023/03/15 15:26 配信

ドラマ レビュー

「大奥」第10回より(C)NHK

ドラマ10「大奥」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の第10回が3月14日に放送され、「8代 徳川吉宗×水野祐之進編」が展開。気骨な吉宗(冨永愛)の最期が感動的に描かれ、新たなキャラクターがサプライズ登場し、明るい未来を感じさせる最終話となった。(以下、ネタバレを含みます)

「大奥」とは


よしながふみの同名コミックを森下佳子の脚本でドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。

江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病であった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍・家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていくのであった。

「大奥」第10回より(C)NHK

吉宗が「この国は滅びぬ」と言葉を遺してこの世を去る


吉宗は行方不明だった没日録を手に入れ、衝撃的な事実を知る。将軍の座は長女である家重(三浦透子)へと引き継ぎ、余生を送った。

没日録を自らの手で書庫へと返しに来た吉宗はそこで倒れてしまう。家重に見守られながら「この国は滅びぬ」と言葉を遺して吉宗はこの世を去り、家重は声を上げて悲しんだ。

「大奥」第10回より(C)NHK