人気アプリゲーム『A3!』を原作とした舞台版、「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズ(エーステ)の最新作「ACT2! ~SPRING 2023~」が、5月13日(土)より開幕する。2018年にスタートした「エーステ」も5周年。劇団「MANKAIカンパニー」の4つの組それぞれに新たな劇団員が加わった「ACT2!」シリーズは季節を一巡し、再び春へ…。新メンバーの千景(染谷俊之)を迎えた新生春組は、いったいどんな物語を見せてくれるのか?5年間にわたり「エーステ」に出演し続け、最新作では“主演公演”も控える立石俊樹(茅ヶ崎至役)と古谷大和(シトロン役)に、「エーステ」に対する思いをじっくり語ってもらった。
――前回の春組単独公演「ACT2! ~SPRING 2022~」では、新メンバーの千景が加わるという大きな変化がありましたね。
立石:メンバーが1人増えると必然的に春組の空気感や関係性、バランスも変わるんですけど、千景さんが入ってきて、より引き締まりました。それは染谷さん自身の経験や雰囲気の影響もあると思うのですが、役としてもキャスト同士としても、一段階“上がった”なと思える影響がありました。至としては、年上の千景さんが入ってきたことで少し楽になったかもしれませんね。甘えやすくなったところもあるんじゃないかな。演じていても安心感がありました。2人の会話もそうですけど、その日の調子でちょっと噛んじゃったり、あれ?って思う瞬間があっても、すかさず助けてくれたりして。新しい感覚になりました。
――古谷さんからご覧になって、千景と演じる染谷さんはいかがでしたか。
古谷:立石くんが言った通りです!(笑)
立石:あはは(笑)。
古谷:染ちゃん(染谷)が入る前の春組って、すでにものすごい黄金比だったんですよ。どんな取材でも、自分たちのことを「家族」って言ったりして。「恥ずかしくてそんなこと言える!?」って思うタイプの僕でも言えちゃうくらい、すごくすてきな関係性でいることができていて。だからこそ、正直、新メンバーが入る前は不安でした。染ちゃんだからというわけではなくて、誰かが入ることで絶対に何かが変わるから。みんな染ちゃんに対して“初めまして”だった感じもあったし…。でも、染谷俊之という人間は春組の黄金比を全く壊すことがなかった。うまいたとえが出てきませんが…もし染ちゃんじゃなかったらチームが壊れる可能性もあったような関係を、見事に“そこしかない”というところに、春組を成長させてくれるものとして入ってくれました。それが「ACT2! ~SPRING 2022~」と「ACT2! ~WINTER 2023~」で2回一緒にやった今、僕が抱いている感想です。
――千景は春組をかき回すキャラクターとして登場し、最終的に仲間になります。物語の中で変わっていくだけに、カンパニー内での立ち位置も難しそうですね。
古谷:「ACT2! ~SPRING 2022~」のときは物語上での関係性もあって、そんなに溶け込んでくれなかったんですよ。なのに、この間の「ACT2! ~WINTER 2023~」では「こんなに春組だったっけ!?」ってくらい春組に染まっている染ちゃんがいて(笑)。僕はびっくりしたんですよ、本当に!「ここまで見越していたのかな!?」って。だからあの公演にいなかった俊くん(立石)とか、合流したらビックリすると思う。「こんなんでしたっけ!?」って(笑)。
立石:えー!
古谷:俊くんと(高橋)怜也はビックリすると思う。早く見てほしいし、染ちゃんがこれを見越していたんだとしたらスゴ過ぎる!本当に千景を掘り下げている人だから、自然とそうなっていたのかもしれませんけど。役者としても深い人だし、キャリアも大先輩ですからね。だから春組としても、とても素晴らしい関係性が保たれたまま、もっともっといいチームになりました。
立石:確かに、「ACT2! ~SPRING 2022~」では変な意味ではなく、役とリンクさせているんだろうなと感じましたね。1公演終わった後に、楽屋で「ああ、また(春組を)嫌いにならなきゃいけないのか」と言っていたりして。舞台以外でのことが舞台上にも出ちゃうから、意識して抑えながら生活されていたのかもしれませんし。今の大和さんの話を聞くと、さすがだなと思います。
――春組らしくなった染谷さんとの共演も楽しみですね。
立石:楽しみですし、みんな仲良くなっていて少し嫉妬もしておりますが(笑)。早く輪に入りたいですね。
古谷:どうかなぁ~(笑)。
立石:あはは(笑)。入れてくださいよ~!
古谷:(笑)。早く集まりたくて仕方ないですね。「ACT2! ~WINTER 2023~」で怜也と俊くんがいなかったの、寂しかったですから。
立石:そう言ってもらえるのはうれしいです。前回いなかったのが2人で良かったです。僕1人だけだったら本当に寂しい(笑)。
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