豊がおにぎりの作り方を教えようとするが、穣が炊飯器の蓋を洗うことを知らなかったため、そもそも白飯の質が悪いことが発覚。豊は普段、土鍋でご飯を炊いていると言い、ご飯の炊き方から教える。土鍋で炊いて蓋を開けると炊きあがったご飯が現れ、それを見るだけでもよだれが出てきそう。
テーブルに用意した昆布やしゃけの具を入れ、各々大きな大きなおにぎりを作ってゆく。好きな具を聞かれた豊が卵焼きと唐揚げと答えて穣に驚かれると、「おにぎりは自由です」と豊は自論を語る。
おにぎりができあがり、食べずに帰ろうとする豊を一緒に食べようと種が誘い、穣も遠慮しないで一緒に食べましょうよと引き止める。表情が沈んで、食事のときに兄から諌められた過去を思い出す豊。人と食べるのが苦手というか、と話しにくそうにする豊の口元に、「ほら、俺がにぎったやつ、食って」と無造作におにぎりを差し出す穣。「どうすか?」と穣が不安そうに聞くと、「ちょっとしょっぱい、けど、美味しい」と答える豊。種も「みんなで食べると美味しいね!」と無邪気に言う。
軽々と豊のトラウマを乗り越える穣が頼もしく、美味しそうにおにぎりを頬張る豊に心がジーンと温まる。込み入ったレシピでなくても、一緒に作って一緒に食べることに日常の幸せが感じられた。
◆構成・文=牧島史佳
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