“美人セレブ妻”に狂気の愛を見せた夫…20年前からの“運命”明らかに<パンドラ 偽りの楽園>

2023/04/15 11:10 配信

ドラマ レビュー

テラ(イ・ジア)と夫のジェヒョン(イ・サンユン)「パンドラ 偽りの楽園」第9話より(C)STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd, All rights reserved.

「愛の不時着」などの大ヒット作品を次々に送り出しているスタジオドラゴンが制作し、「皇后の品格」「ペントハウス」などの脚本家・キム・スノクがクリエイターとして参加している復讐スリラー「パンドラ 偽りの楽園」。第9話で、主人公・テラ(イ・ジア)と夫・ジェヒョン(イ・サンユン)が実は20年前の事故で繋がっていた事と、ジェヒョンの妻に対する歪んだ狂気の愛が明るみになった。(以下、ネタバレを含みます)

「20年前、僕たちは一緒に居たんだよ」


本作は、完璧で幸せだった人生が、実は何者かの思惑により作られたものだと知った美しいセレブ妻・テラが、彼女の人生を意のままにしようとした者たちに反撃していく韓国ドラマ。毎週土曜・日曜に、ディズニープラスで配信され、全16話編成となる。

テラは、弟のピルスンことハジュン(クォン・ヒョンビン)を殺そうとしたハヌル精神病院の院長・キムを殺害し、自分たち姉弟とキムとの悪縁を断った。だが、テラに不信感を持った警察が自宅を訪れ、事件当日に着ていたドレスを見せろと家宅捜索を始めた。

ドレスの袖にはキムの血が付いていて、見つかったら一巻の終わりだ…。しかし、彼女がドレスを隠したはずの引き出しからは何も見つからなかった。その時、ジェヒョンが「ここにある」とそのドレスを手にやって来た。しかも、そのドレスには血は一滴も付いていなかった。彼がスタイリストに「妻のお気に入りのドレスをワインで汚してしまったから」と新品を用意させたのだった。

誰も居なくなった自宅で、テラは夫の後頭部に銃口を突きつけ「いつまで続ける気?」と尋ねる。「あなたは全て知ってるじゃない。私が誰なのかも」と続け、自分を「テラ」に仕立てたのがジェヒョンだと知っているのを明かした。どうして殺人マシーンの「50」だと知りながら結婚したのか、何が目的なのか、と詰め寄るテラ。

彼女の問いにジェヒョンは、「キミは“50”じゃないよ。“ムン・ハギョン”。それが君の本当の名前だ」と顔色ひとつ変えずに答え。「20年前の事故の夜、僕たちは一緒に居たよ、ハギョン」と告げた。

妻に銃を突きつけられても顔色1つ変えないジェヒョン(イ・サンユン) 「パンドラ 偽りの楽園」第9話より(C)STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd, All rights reserved.


20年前の事故で繋がっていたジェヒョンとテラ


20年前の事故―それは、ハギョンの家族が豪雨の中、車を走らせていた時、前から猛スピードで向かってきた車にぶつかり、両親が即死した交通事故だった。彼女は警察で「黒い車が背後から白い車に衝突した。不自然に接近して、わざとぶつかった」と訴えたが、「黒い車なんて居なかった。勘違いだ」と取り合ってもらえなかった。ハギョンが見たのは、ジェヒョンの母が殺された事故で、ハギョンの家族はその巻き添えをくらったのだった。

自社の利益のため殺害を指示したクムジョグループのチャン会長が、事故を目撃していた彼女と弟を処分しようとしているのを知ったジェヒョンは、危険が迫っていることを警告しようと2人を探していたのだが、見つけた時には連れ去られてしまったのだった。

「黒い車を目撃さえしなければ、警察でその事さえ言わなかったら、キミたちは普通に人生を送れてたんだ」と告げるジェヒョン。「オレたちは、あの日あの事故で親を失った。チャンのせいで」。

「パンドラ 偽りの楽園」第9話より(C)STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd, All rights reserved.