宮下は、今回も「いいわけ」や「今宵の月のように」など何曲も熱唱。しかし、今回は歌だけの加藤とは違い、彼が演じた米原は山里を芸人人生の扉に立たせた重要人物。失恋した山里をうどんを食べに連れて行ってやったり、ドライブに誘ったりと、弟のように可愛がっていたが、サークルに合コンに…と浮かれて芸人の夢から逃げている山里に、「オマエ、芸人にならなくてええの?」と釘を刺す。「いつでもなれるんですよ」「今は学生生活が充実してるから」と、まだ逃げようとする山里に「それでええんやな?」と、米原は再度尋ねる。無言の山里にガッカリして帰ろうとする米原。その背中に向かって、「芸人になるのがコワいんです」と山里は本心を打ち明けた。
だったら辞めるのか、ときく米原に、小声で「やりたいです」と答える山里。「何になりたいって?」と問い、「芸人になりたいです!」と言った山里に、声が小さい、と何度も決意を口に出させる米原。言うたびに大声になり、絶叫の応酬となった。そして、ありったけの大声で「芸人になろうとします!!」と叫んだ山里に、米原はNSCの入学願書とペンを渡すのだった。この本気のぶつかり合いに、「めっちゃいい先輩じゃん」「アツくて泣いた」と感動コメントが溢れ返った。
山里はNSCの入学面接で、大学の校歌を全力で歌い、自分をフッた女子への恨みつらみを爆発させて失恋話を熱弁した。結果は後日だが、「きっと落ちたな…」と思った。
そして、4年生の米原が卒業で寮を出る日。退寮の挨拶をした米原が「そして今日、オレの夢が1つ叶いました」と続け、「オレの弟分の山里亮太…」と彼の元に歩み寄り、NSCの合格通知を手渡した。山里が芸人になる事が、米原の夢になっていたのだった。自分の事以上に喜んで「天下獲れよ!」と涙ながらに合格を称える米原に、山里も胸がいっぱいになりながら何度も頷いた。
「米原先輩にめちゃくちゃ泣かされた」「いい役すぎる」「今回限りは惜しい」と、“加藤”に続き“米原”も視聴者を鷲掴みにした様子。いつか恩人として再登場するのを期待したい。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部
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