“誰と仲良くなるべきか”なんて関係ない　みつみが無意識で見えない壁を越える姿に学ぶ＜スキップとローファー＞

田舎から上京してきた天然な女子高生みつみの青春が描かれるTVアニメ「スキップとローファー」(毎週火曜夜11:00-11:30／TOKYO MXほか)。4月18日(火)に放送された第3話「フワフワ／バチバチ」では、みつみと人見知りなクラスメイトの久留米誠が出会い、メインの登場人物が出揃った。(以下、ネタバレを含みます)

生徒会メンバーになりたいみつみが出会ったのは……？

TVアニメ「スキップとローファー」は、2018年から講談社の月刊漫画雑誌「月刊アフタヌーン」にて連載中の、高松美咲によるスクールライフ・コメディが原作。田舎から上京してきた、勉強はできるけど、距離感が独特でちょっとズレてる女子高生の“みつみ”こと岩倉美津未(CV:黒沢ともよ)が、個性豊かなクラスメイトたちに影響を与えていく様が描かれる。

自己肯定感が高く、自分のことをしっかり者だと思っているみつみ。実際は完璧とはほど遠く、高校に入学してからも失敗してばかりだが、本人はあまり気にしていない。何事にも前向きに、一生懸命取り組む彼女の姿はすでに周りの人の心を動かし始めている。第3話では、そんなみつみの“天然しあわせインフルエンサー”ぶりがさらに炸裂した。

自分で考えた完璧な人生設計を遂行するため、みつみは悩んだ末に部活には入らないことを決意。代わりに晩年に地元で市長になることを見据え、自治活動を行う生徒会に立候補しようと考えた。手始めに生徒会室を訪れたみつみは、部屋の前でクラスメイトの久留米誠(CV:潘めぐみ)と出会いを果たす。

分厚いレンズのメガネにおさげ、膝下のスカートと、どちらかといえば地味なルックスをしている誠。性格も真面目で、志摩(CV:江越彬紀)や結月(CV:内田真礼)みたいに見た目が派手な人はどうやら苦手なよう。生徒会に入ろうとしていたのも、そこなら自分と合う人がいるかもしれないと考えてのことだった。

結果的に生徒会のメンバーは現時点で募集していないことが明らかになるも、これも何かの縁。みつみは誠と仲良くなろうとグイグイいくが、誠は若干引き気味だ。なぜなら、自分と同じように地味な部類に入るみつみが、正反対なタイプに見える志摩や結月と行動を共にしているから。そこにみつみの自己紹介での「私は人の上に立つべき人間だからです」発言や、“裏番長”というあだ名も重なり、誠にとってみつみは不気味な存在になっていた。

しかし、そうとも知らず、誠をお茶に誘うみつみ。果たして2人は仲良くなれるのか……？

誠の登場でメインの同級生キャラが出揃った！

あれよあれよという間に、なぜか人気のカフェでみつみ、志摩と3人でお茶することになった誠。できれば関わりたくなかった2人に囲まれ、自分だけなら絶対に注文しない浮かれたドリンクを飲む彼女はそこで色んな気づきを得ることに。

苦手なタイプの人たちが飲むようなおしゃれなドリンクは、飲んでみたら意外に美味しかった。波長が合わなさそうに見えるみつみと志摩はとても仲が良さそうで、自分もそこに入ってみたら案外自然と馴染めて楽しく思えてくる。

人は傷つきたくなくて予め心にバリアを張ってしまいがちだが、そうすると誠が今回得たような新たな発見を逃してしまうもの。自分の世界が広がって心を弾ませる誠の姿に嬉しくなると同時に、人間関係で大事なことを教わったような気がした。

さて、今回のエピソードで誠が登場し、メインとなるみつみの同級生キャラが出揃ったことになる。志摩と結月、誠、志摩に想いを寄せるミカ(CV:寺崎裕香)、そして志摩の友人である迎井(CV:田中光)と山田(CV:村瀬歩)。第3話の後半では、そんな彼らが全員で休日に出かけることになった。