犬飼貴丈“豊”が飯島寛騎“穣”と前山くうが“種”のためにお弁当作りを練習する姿がけなげ<僕らの食卓>

2023/04/21 13:35 配信

ドラマ レビュー

毎日お弁当作りに励み、上達していく豊


レイは少し驚くが、「初めてだなと思って、穂積くんに頼られたの」と笑顔で返し、もちろんいいよと快諾する。卵焼きやタコさんウィンナーの作り方のポイントが書かれたメモを豊に渡し、がんばってと応援するレイ。

豊は自宅でエプロンをして、レイのメモを見ながらおぼつかない手付きでタコさんウィンナーを作る。そして翌日、のりで微妙な顔をつけたおにぎりと焦げたタコさんウィンナー、卵焼きがまばらに入ったお弁当をレイに見せる豊。そんな豊をレイは「のびしろに期待できる」と評価する。なんて素敵なせりふなんだろう…と、日常でも使えそうだから心の中でメモをとってしまう。

レイは的確なアドバイスをして、豊の腕前は日に日に上達していく。タコさんウィンナーと卵焼きをおかずに晩酌し、日々お弁当の練習を重ねる豊。なんてけなげなんだろうと殊勝な豊の姿に心がジーンと温かくなる。

そして当日…


種は種で動物園を楽しみにしており、ぬいぐるみでぞうさんのまねをしているところを穣が動画撮影して、豊に送る。スマホのやりとりを見て穣もうれしそうにほほ笑んだ。当日はあいにくの雨となったが、豊の機転で家の中にぬいぐるみで動物園を作り、3人でお弁当を食べた。満足そうな3人の様子にまた心がほっこりと温まった。

種と穣のために何日もかけてお弁当の練習をする豊がいじらしく、ほほ笑ましい。眼鏡にエプロン姿で台所に立つ姿も魅力的だった。また、メインキャラクターではないが、レイの人の良さも感じられてサブキャラクターも好感が持ててうれしくなる。

Twitterでも「元から原作にあったかのような素敵なお話」「ドラマオリジナル回もとてもとてもかわいかった」「ニマニマしながらみちゃいました カワイイんだもん」と好評なコメントが多く、原作ファンからの称賛も見受けられた。

◆構成・文=牧島史佳