エリートと思われがちな裁判官役ながら、北川演じる雫は失敗もするし悩みも傷つきもする、人間味あるキャラクター。教え子たちに向ける親しみのこもった笑顔は、瞬時に相手との間の壁を取り払う温かさに満ちていた。それでいて、一本筋の通った芯の強さも健在。「法律はしょせん、理想論なんでしょうか」と悩みながらも前に進もうとする姿は共感を呼び、視聴者からは続編を望む声も上がった。
この、凛とした強さと親しみやすさの絶妙なバランスこそが、北川景子の持つ大きな魅力。大河ドラマ「西郷どん」(2018年、NHK総合ほか)で演じた天璋院篤姫も前向きで明るいキャラクターと負けん気の強さがしっかりと同居していたし、「どうする家康」の市も芯の強さだけでなく、侍女・阿月(伊東蒼)と絆を深めるエピソードでは朗らかな人柄と情の深さをのぞかせていた。
“離婚に向けた活動=リコカツ”を描き話題を呼んだ主演ドラマ「リコカツ」(2021年、TBS系※ディズニープラスでも配信中)では、現代的で自由な価値観を持った女性・咲を好演。堅物な夫・紘一(永山瑛太)との価値観の違いに悩み、結婚生活と離婚の間で悩む姿は共感を呼び、「リコカツ」が当時、「TVer」の番組別再生数で歴代1位を記録するほどの反響を呼んだ。
「女神の教室」をきっかけに開設した個人Twitterでは共演者や夫・DAIGOとのやりとりを見せたり、休憩中にトンカツを前にしたオフショットを投稿したり、親近感たっぷりの投稿でファンを喜ばせている。親しみやすさと芯の強さ、そして美貌も兼ね備えた北川景子。今後はどんな役柄でその魅力を見せてくれるのだろうか。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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