杉田智和、“型にハマらない”フリーダム声優がピタリとハマる“自然体”な時間<自称声優>

2023/04/29 18:00 配信

アニメ コラム

杉田智和※2022年ザテレビジョン撮影

アニメや洋画の吹替版など、キャラクターに“声”で命を吹き掛ける声優。以前からそうだったが、近年バラエティー番組に進出する声優がさらに増えてきているように感じる。声が良くて聞きやすいのはもちろん、話術にも長けていて、キャラも立っている。実写作品にもどんどん進出していて器用な人も多く、芸達者というイメージも。そんな中から注目したいのが、DMMオリジナルバラエティー「自称声優」に岡本信彦と一緒に出演している杉田智和だ。重厚感のある低音ボイスが特徴的で、声の存在感がピカイチ。「東京リベンジャーズ『聖夜決戦編』」における最重要人物、黒龍(ブラックドラゴン)十代目総長・柴大寿も杉田の声がイメージに合致し、キャラクターの強烈さをより際立たせていた。

高校生の時にラジオドラマで声優デビュー


杉田は1980年10月11日生まれ、埼玉県出身。高校生の時に日本ナレーション演技研究所主催の声優スプリングスクールで「ミューラス&アニメージュ賞」を受賞したのをきっかけに、ミューラスアクターズスクール(現:日本ナレーション演技研究所ヴォーカル・ダンス部門)に入所。そして声優やダンサーが在籍していた事務所“ミューラス”に所属した。

1998年、ラジオドラマ版「魔装機神サイバスター」のシンジ・キリハラ役で声優としてのキャリアをスタートし、1999年5月からスタートしたテレビアニメ版「魔装機神サイバスター」が初のレギュラー作品となった。

「銀魂」&“涼宮ハルヒ”でトップ声優の仲間入り


2002年の「ちょびっツ」でテレビアニメ初主演を務め、主人公・本須和秀樹を演じた。杉田の名前を広く知らしめたのは2006年。この年に2つの大きな作品との出会いがあった。一つは「銀魂」。空知英秋の同名コミックをアニメ化したもので、その主人公・坂田銀時の声を演じることとなった。銀時をはじめ、登場キャラが立ち過ぎていて、2017年〜2018年の第4期まで続く大ヒットシリーズに。もう一つは「涼宮ハルヒの憂鬱」。ストーリーとキャラクターの個性が強く、2000年代を代表するアニメとなった作品だ。杉田は主人公で、語り手でもある男子高校生・キョンを演じている。学校一の変人で“SOS団”を立ち上げた涼宮ハルヒ(CV:平野綾)とのやりとりが面白く、声のトーンなどで、うまくキョンの個性を引き立てていた。

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