ジョセフ・ジョースター役でも大きな存在感
杉田の代表作と言える作品として、2012年からの「ジョジョの奇妙な冒険」のジョセフ・ジョースター役も挙げられる。ジョセフ・ジョースターはPart1「ファントムブラッド」のジョナサン・ジョースターの孫で、Part2「戦闘潮流」の主人公。
他にも社会現象となるほどの作品に多く出演している杉田は、「鬼滅の刃」でも“柱”の一人、悲鳴嶼行冥役を務めている。「東京リベンジャーズ」の柴大寿しかり、そのキャラクターの声を演じられるのは杉田しかいないと思わせるほど、どれもハマり役となっている。
そして最初に触れた「自称声優」だが、タイトルも独特なこの番組では“声優”としてだけでなく、“人間=杉田智和”をたっぷりと楽しむことができる内容になっている。この番組は岡本と2人で出演しているが、杉田は2020年に自身が代表取締役を務める“株式会社AGRS”を設立。岡本も2022年に設立した“株式会社ラクーンドッグ”の代表取締役という共通点がある。杉田は自身のYouTubeチャンネルで新しい企画を立ち上げたり、プライベートで趣味として行っているものが岡本発信のものが多いということに気付き、この番組での共演を熱望したという。いろんなアイデアを持つ2人による番組が始まるにあたって、番組の第1話を使って「企画会議」の模様を公開した。
“フリーダムな声優”杉田らしい自由さ
配信中の第1話を見てもらうと分かるが、収録時点では番組名も決まっていない状態。この中で杉田、岡本、そして番組スタッフが企画内容も含めて案を持ち寄り、タイトル、方向性、企画を決めていくというのは、見ている側も番組作りに参加しているような気持ちになれて楽しい。「自称声優」というタイトルは杉田が出した案の一つで、“事象”にもかかっていると語っている。コンセプトを決める時も「いかにも声優っぽいことはやらない」や「既存のパブリックイメージは避けたい」など、型にハマった番組にはしたくないというのが2人の意向として伝わってきた。もともと“フリーダムな声優”と評されることが多い杉田ならではとも言える。いろんな企画案を吟味する中で、社長になった岡本にスーツを作ってあげるという案も杉田から飛び出した。
第2話以降は、「レトロゲーム体験」を楽しんだり、ダーツではなく斧を投げるゲームで「ストレス発散」したり、ARで自分のアバターを動かす「アート体験」など、さまざまな企画で楽しませてくれている。そして第8話、第9話では、最初の企画会議で出ていた“岡本社長にスーツを作ってあげる”という案が実現。それプラス、番組用のユニフォーム制作も行われ、細かなこだわりも感じられて見応えのある内容に。まだまだいろんなことをやってくれそうなので、こちらの番組も引き続き注目していきたい。
◆文=田中隆信
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